是枝裕和の名言格言30選

是枝裕和(これえだ ひろかず)

日本の映画監督、脚本家、ドキュメンタリーディレクター、映画プロデューサー。ドキュメンタリー出身の映画監督として知られ、国内外で高い評価を受ける日本人監督の一人。

是枝裕和の名言格言

偉そうなことを言う前に、とりあえずやってみれば

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(映画の)過去と未来を考えながら、今を捉える。その先の、「未来」はどうあるべきか。それを考えていく責任があると思っています

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空っぽな部分に自分ひとりで何かを入れようとしても、満足感は得られない。なぜなら、自分では同じものしか入れられないから

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人って、誰かと接することで作られていく生き物なんだと思います

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映画監督の大島渚はかつて、木下恵介監督の『二十四の瞳』を徹底的に批判しました。木下を尊敬するがゆえに、被害者意識を核にして作られた映画と、それに涙する『善良』な日本人を嫌悪したのです。戦争は島の外からやってくるのか?違うだろうと

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(「家族」のとらえ方について)バランスは作品事に微妙に変わるけど、いつも描く時に考えるのは、“やっかいだけどかけがえのない”というところ。どっちもやりたいなと思っています

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僕が映画を撮ったりテレビに関わったりしているのは、多様な価値観を持った人たちが互いを尊重し合いながら共生していける、豊かで成熟した社会をつくりたいからです。だから国家や国家主義者たちが私たちの多様性を抑圧しようとせり出してきた時には反対の声をあげる。当然です。これはイデオロギーではありません

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同調圧力の強い日本では、自分の頭でものを考えるという訓練が積まれていないような気がするんですよね。自分なりの解釈を加えることに対する不安がとても強いので、批評の機能が弱ってしまっている。その結果が映画だと『泣けた!』『星四つ』。こんなに楽なリアクションはありません。何かと向き合い、それについて言葉をつむぐ訓練が欠けています

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耐えられる人は耐えればいい。でも、耐えられない人は無理すべきじゃない

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いろいろな制約はあるけれど、その制約を通して何ができるか考えることで、自分も育つ。そうしてようやく、個性が見えてくる

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『海街diary』は背筋を伸ばして生きようとしている人たちの話であるのに対して、『海よりもまだ深く』は背筋を丸めるだけまるめて生きている人の話だけど、同時並行することで、お互いのやろうとしていることが、より自分の中で整理できるかもしれないと思ったんです

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ロシア人の記者に『君は気づいてないかもしれないが、君は遺された人々、棄てられた人々を描いている。それが君の本質だ』って言われたことがあります。で、確かにそうだった。ずっと『棄民』の話を撮りたいと思っていたから。すばらしいでしょ

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20年間映像の仕事をしている経験から、僕は自分が物事を考えるために映像を必要としている人間だとは自覚しています

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制作者は「業界の制約」にぶつかる前に、「自分の中の制約」とぶつかるんです。それとどう向き合うかが先

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『華氏(かし)911』でマイケル・ムーアが表明したブッシュ政権への怒りの切実さが、多くの人の心を揺さぶったのは間違いない。だけど豊かなドキュメンタリーというのは本来、見た人間の思考を成熟させていくものです。告発型のドキュメンタリーを見ると確かに留飲が下がるし、怒りを喚起できるし、それによって社会の風向きを変えることもあるかもしれない。でもそのこと自体を目的にしたら、本質からずれていく気がします

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映画にしなくちゃと思うのはもうやめよう。自分はテレビの人間なのだから、テレビディレクターとして面白いものを撮影しよう

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作品よりも自分のことがかわいくなってしまうと、「俺の言うことに逆らうな」となりがちです。それを「イニシアチブ」と勘違いすることが、上の人間、映画で言うと監督には、しばしば起こる。ビジネスの世界でも、同じではないでしょうか

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今の日本の問題は、みんなが被害者意識から出発しているということじゃないですか

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興行のことはわからないことばかりなんです。海外の評価にしても、計算や予想は外れることばかりですので、自分本位に面白がるようにしています。褒められて乗せられる、評価されたいからやる、というのでは自分を見失ってしまいますから

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水俣病を撮り続け、海外でも高く評価された土本典昭さんは『不知火海』という作品で、補償金をもらって陸に上がった漁師が、品のない家を建てて金ぴかの調度品で部屋を飾っている様子も撮っています。そのような、水俣病を告発するというプロパガンダからはみ出した部分こそがドキュメンタリーの神髄です。人間の豊かさや複雑さに届いている表現だからこそ、人の思考を深め、結果的に社会を変えられるのだと思います

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世の中には意味のない勝ちもあれば価値のある負けもある。もちろん価値のある勝ちが誰だっていい。でもこの二つしかないのなら、僕は価値のある負けを選びます。そういう人間もいることを示すのが僕の役割です

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三作目の『DISTANCE』でも、テレビのやり方に近づけるために現場で働く人数をギリギリまで減らして、テレビ的な横の連携で映画をつくってみたんです。たとえば録音の人も音だけを聞きながら「このセリフのニュアンスは違うんじゃないか」などと演出と脚本にも意見を言ってくれる。担当のセクションを越えて意見が言い合える環境が理想的だと思っています

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自分が子供の頃に思い描いていた53歳って、もっと大人だと思っていた。息子として、もっとちゃんと全うしてあげてればよかったなとか、父親ってこの程度で大丈夫なの?という事を含めて、自分がある種、こうありたいと思っていた像とはどれも違うよね

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公開前に、どんな宣伝のデザインにして、どんなスチールカメラマンに入ってもらって、どんな言葉を載せたら面白くなるか、なんてことは割と考える方です。お客さんは、宣伝を見てから映画に行くのかどうかを決めるのだから、そこまで含めて自分の作品ではないかとも考えています

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テレビのいちばんの罪は難しいことをわかりやすくしちゃうところだと思う

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『そして父になる』の上映会では、観客から『ラストで彼らはどういう選択をしたのですか?』という質問が多く出ます。はっきりと言葉では説明せずにラストシーンを描いているから、みんなもやもやしているんですね。表では描かれていない部分を自分で想像し、あの家族たちのこれからを考えるよりも、監督と『答え合わせ』してすっきりしたいんでしょう

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自分で自分を褒められることがあるとするならば、僕は「これは自分の仕事だ」と思ったら、徹底的に頑張ってきた

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「面白いことを言ってもらえたらその分映画が面白くなる」という関係の方が、いろいろなスタッフと仕事をする意味があるんじゃないかと思っています

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日本では多数派の意見がなんとなく正解とみなされるし、星の数が多い方が見る価値の高い映画だということになってしまう。『浅はかさ』の原因はひとつではありません。それぞれの立場の人が自分の頭で考え、行動していくことで、少しずつ『深く』していくしかありません

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人は心を持たないほうがラクなんですよ。心を持つということは辛いことですから

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天気ってどうせ思い通りにいかない。曇ったら、曇ったシーンにしちゃえばいい

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