デットマール・クラマー(Dettmar Cramer)
職業:サッカー選手、サッカー指導者 誕生:1925年4月4日 死没:2015年9月17日 出身:ドイツ・ドルトムント
日本サッカー界初の外国人コーチであり、サッカー日本代表の基礎を作り日本サッカーリーグの創設にも尽力したことから「日本サッカーの父」と称された。
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デットマール・クラマーの名言格言
システムというのはスーツみたいなものだ。私に合うスーツでも、別の人には合わないことがある。テーラーが、その人に合わせてスーツを仕立てるように、選手たちに合わせてシステムを考えるのが当然だろう
経験を積んだプレーヤーは、スキルを、どこで、いつ生かすかを心得ている。いまドリブルするのか、パスするのかの判断もできる
おのれの役割をまっとうした人間ほど美しいものはない
よい準備がなければ、よい試合はできない
日本の選手はボールを受け、トラップをして、前を向いてシュートするのに、イチ、ニ、サンという調子だ。ドイツの選手は、イチ、ニでやる。しかしブラジルの選手はすべてをイチでやってしまう
キーガンねぇ。いいプレーヤーだった。私がバイエルン・ミュンヘンの監督をしていたとき、彼が欲しくてチームに入れようとした。いいところまでいったのだが、結局は獲得できなかった。金額面で合わなかったのだ
きちんと基礎を固めてこそ、その上に立派なものが建つ。基本がしっかりしていないものは、いつかは崩壊する
1966年のドイツ代表のストライカーはウーべ・ゼーラーだった。1970年にはゲルト・ミューラーが力を付けてきた。70年のワールドカップで二人のスター・ストライカーは、互いに見事に、それぞれの役割を演じた
中田英に後方のミッドフィルダーをさせたの?彼はそういうところでも十分できるだろう。彼は深いポジションからでも、必要なら攻撃に出ていくだろう。彼はパスをした後も休まずに動くからね
サッカーというのはすべてシンプルなもので、難解にすることはない。その人物の才能を見抜くには、チームでプレーさせれば一目瞭然だ
君たちに大和魂はあるのか
高い技術を駆使して、チーム全体に見事なハーモニーのある美しいサッカーをしよう。そういうチームを作りたいという考えもある。しかし私に言わせれば、サッカーでは効果的(エフェクティブ)ということが大切。効果的というのは点を取ることであり、それこそ、サッカーの美しさなのだ。なぜなら、サッカーは相手よりもより多く得点することで勝つのだから
背を向けて去るな。みんな必要な人間なのだ
せっかくここまで盛り上がったサッカーだ。これを栄えさせるかすたれさせるかは君たちの肩にかかっている
勝った時に友人は集まる。しかし本当に友人を必要とするのは負けた時である
ゲルト・ミュラーは、ドイツ代表の61試合で68得点。この70年と次の74年の2回のワールドカップで、通算14ゴールを挙げた。偉大なペレでさえ4大会出場して12得点だから、ゲルト・ミュラーの得点能力の素晴らしさは、この数字でも明らかだ
(ベッケンバウアーに対して)君のようなやり方は前例がない。しかし、このまま続けなさい
ガールハントをし酒を飲み煙草も吸いながら一流のプレーヤーになろうと思ってもそれは不可能だ。サッカーは心の教育の場である
多くの問題があって…。クラブにはジュニアにいい選手がいても、トップチームへ上がっていけない状態が続いている
サッカー、それは本当に素晴らしい競技だ。なぜなら、子供を大人に、大人を紳士に育て上げる競技だから
重要なのは負けたとしても全力を出すること。もう1回やらせてくれれば勝てる、などと選手たちに思わせてはいけない
経験あるプレーヤーは、いつドリブルするか、いつパスを出すかというタイミングを知っている。こういうタイミングを心得たプレーがなければ、フィニッシュは成功しない
第1回の掲額に招かれてとてもうれしく、光栄に思っている。功労者を讃えるこういう制度はドイツにもまだできていない。素晴らしいことだと思う
物を見るのは精神であり、物を聞くのは精神である。眼そのものは盲目であり、耳それ自体は聞こえない
中田英はシュートも上手だが、長いパスも素晴らしい
1958年のブラジル。あの若きペレがいて、ワールドカップで初優勝したこのチームのフォーメーションは、4-2-4だと歴史の上でも言っている。その発言者はビセンテ・フィオラだが、私がこのときに彼から直接聞くと、フィオラは4-2-4じゃないと言った
フィオラによると、二人のミッドフィルダーとされていたジトとジジのうち、ジトは攻撃的で相手をマークするのは得意ではなかった。そこで、やや深い位置に置き、フォワードの左サイドのザガロを後退させた
得点の80パーセントはペナルティー・エリア内のシュート(ヘディングも含めて)から決まることが統計で出ている
サッカーは思いやりだよ。パスを受ける人の立場になって、受けやすいボールを出すことから始まる
ドイツ人にゲルマン魂があるように、君たちにも大和魂がある
試合の後で、多くのコーチやメディアでそうした話が出た。私は、ジーコはそうは思っていないだろうと言った
昨夜の試合でも、カマモトがいれば、すっかり変わったものになっていたんじゃないか――と古い仲間が冗談めかして言っていた
スキルは大切に違いない。多分、サッカーでは最も重要なものの一つだろう。しかし、あまりにもスキルにこだわると現実的でなくなる。サッカーで現実的というのは得点をすること(失点を防ぐこと)。そこを考えなくてはならない
タイムアップの笛は、次の試合へのキックオフの笛だ
グラウンドはサッカーだけをやるところではない。人間としての修練の場である
たとえばキラーパス。相手の二人のディフェンダーの間を通すスルーパスにミスが多かった。これも効果的でなかった一つだ。その大きな理由は、最も経験があるプレーヤーが出ていなかったことだ
サッカーには人生のすべてがある。特に「男」にとって必要なすべてが
彼は半分ハーフ(MF)で、半分フォワードという役あった。だからフォワードはガリンシャ、ペレ、ババの3人のときもあれば、ザガロが加わって4人になるときもあった。ミッドフィルダーは二人でなく3人のときが多かった。4人のディフェンダーのうちジャウマ・サントスも前に出たから、4-2-4というより、4-3-3、きわめて流動的なものだったと説明した。4-2-4と発言した彼の言葉なのだ
多くのコーチは技術の高い、美しいプレーをする、パスワークの素晴らしいチームを作ろうと夢を見るものだ
才能ある者がトレーニングをし、自分のプレーをオートマティックにできるようにしていくことが大切だ
人間は暗い気持ちの時は耳を塞いでしまう。そんな時には、どんな名言も届かない。しかし、心を開いている時なら、苦言でも受け入れることが出来る
選手一人一人の個性を知らずして、どうして良い指導ができるんだ。コーチは、常に選手と共にあるべきだ
ボールコントロールは、次の部屋に入る鍵だ。この鍵さえあれば、サッカーというゲームは、何でもできる
サッカーは理論ではなく、試合を通して学べるもの
いい結果を得ようとすれば、いい準備が必要
二人の間で話し合うこと。そして、互いの仕事のやり方を理解すること。それと反復練習をしなければならない。そうすれば、うまくいくものだ
おお、トゥルー・フレンドが来た。ドイツでも勝てばいっぱい役員たちが来るが、負ければ誰も来ない。こういうときに来てくれるのが真の友だ
ミュラーの話と同じように、中田英は自分の才能の上に試合経験を積み、プラクティスを繰り返し、パスを出した後の動きでも素早く的確にできる
最高の瞬間は日本がメキシコ五輪で銅メダルを獲得したときです。私は、あれほど死力を尽くして戦った選手たちを見たことがない
君は今たいへんなことをやろうとしている。たいへんなことだからすばらしいのだ。すばらしいことをする人間がくじけてはいけない
日本選手のスキルは、ずいぶん上達した。45年前に私が来日して日本代表を作り上げるときに、日本人の機敏さと、勤勉さを生かすためにスキルの上達が何よりと考えた。2002年でも、そのことが証明された。そして、いまは国際的な経験を積んだ選手もいる
サッカーに上達の近道はない。不断の努力だけである
経験あるプレーヤーの間には、互いに話し合えば解決できないことはない。こういう問題では、まず互いの心が大切だ。そのマインド・バリアー(心の壁)を超えれば、あとはプレーをどうするか。そこからは練習なんだ
シュートの練習を見ると、たいていエリアの外に誰かが立ってボールを集め、誰かが出すパスをシュートする形が多い。それもペナルティー・エリアの外のだいたい20メートルの距離で蹴っている。長いシュートは大切な武器に違いないが、エリア内での確率が高いのに、こういう練習が多いのは不思議だね
点差は少ないが、力はプロとアマほどの違いがある
サッカーは人生の鏡である。そこには人生のあらゆるものが映る
サッカーはトイレのサンダルと同じ。用を済ませた後、サンダルを揃えておかないと、次に使用する人はどうなる?
(チャンピオンズリーグで優勝したリバプールも、イングランドの選手は二人だけだったことについて)クラブではそれで良くても、ナショナルチームとなると問題になるのだ
この試合では、選手たちはスキルを見せた。しかし効果的ではなかった。つまりゴールを奪うプレーができなかった
サッカーが人生で、サッカーで生きていた。まるで、はやりの病気のように私に、その熱狂をうつしたよ
私はサッカーを好きではない、心から愛している
クラマーの5つの提言
1.国際試合の経験を数多く積むこと
2.高校から日本代表チームまで、それぞれ2名のコーチを置くこと
3.コーチ制度を導入すること
4.リーグ戦を開催すること
5.芝生のグラウンドを数多くつくること
1.国際試合の経験を数多く積むこと
2.高校から日本代表チームまで、それぞれ2名のコーチを置くこと
3.コーチ制度を導入すること
4.リーグ戦を開催すること
5.芝生のグラウンドを数多くつくること
サッカーは技術、戦術が重要視されているが、私は基本的に感情が大きく左右するものだと考えている。すべてを司るのは頭(脳)であり、目を見えるように、耳を聞こえるように、そして筋肉を動かしている。脳そのものが自分を元気にも病気にもする
1954年にドイツがワールドカップに優勝したときに、フリッツ・バルターがいた。彼は若いときは得点王だったが、54年は中盤からパスを送ってドイツの攻撃を組み立て、チャンスを作った
コックが多すぎるとスープがまずくなる