バールーフ・デ・スピノザの名言格言42選

バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza)

職業:哲学者 誕生:1632年11月24日 死没:1677年2月21日 出身:オランダ

デカルト、ライプニッツと並ぶ17世紀近世合理主義哲学者として知られ、その哲学体系は代表的な汎神論と考えられてきた。また、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらドイツ観念論やマルクス、そしてその後の大陸哲学系現代思想へ強大な影響を与えた。

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バールーフ・デ・スピノザの名言格言

ありあまるほど自由な時間のある人間は、たいてい悪いことを考えるものである

ひとつのものが同時に善であったり悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。たとえば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない人にとっては善でもなく悪でもない

人は互いの助けがあれば、ずっと簡単に必要なものを準備できる。そして力を合わせれば、あらゆるところで襲ってくる危険をもっと簡単に避けられる

平和とは戦争がない状態をいうのではない。平和な状態とは徳のあることであり、心の安定であり、親切な行為であり、信頼と正義があることである

人間とは、まこと、社会的な動物である

運命とは受け入れるべきものではない、それは自ら選び創り出すものだ

自由な人が考えるのは、ほかならぬ死についてである。そして彼らの賢明さは、そこから死ではなく、生について熟慮をはじめることだ

最高権力は一切のことに対する権利を保有し、法と敬虔の解釈者であると信ぜられるとしても、最高権力はしかし、人間が万事について自己自身の判断を形成することを阻んだり、又人類がその限りに於いての、あるいはかの感情に捉われることを妨げたりすることは決して出来ない

極めて自卑的であり、極めて謙遜であると見られる人々は、大抵の場合、極めて名誉欲が強く極めて妬み深いものである

愛とは、外部の原因の観念を伴った、喜びという一つの快の状態にすぎない

運命とは、選び出す物だ、受け容れる前に

嘲笑せず、嘆かず、呪わず、ただ理解する

平和は戦争を免れることにあるのではなく、考え方の一致、融和にある

人があれもこれも成しうると考える限り、何も成しうる決心がつかない

自らの激情を、抑え切れない人間は、もはや、主人ではなく、奴隷であろう

肉的愛、言いかえれば外的美から生ずる生殖欲、また一般的には精神の自由以外の他の原因を持つすべての愛は容易に憎しみに移行する

名誉の悪用やこの世の虚妄について最も多く呼号する者は、最も多く名誉に飢えているのである

自分のあまり気に入らないことを賞讃するのは純粋な阿諛であり、これは友人間にあって最も危険な最も有害なことと考えます

ある行為を後悔する者は、二重に不幸あるいは無能である。最初に邪悪な欲望によって、ついで悲しみによって征服される者だからである

すべて高貴なものは、稀であるとともに困難である

名人は天より与えられて、各自自身の思想の主人公たる権利を有す

やれないと思うのは、したくないからだ。そんなことを考えれば、出来るわけがない

生活は生命の瞑想であって、死の瞑想ではない。賢者が問題を考えるなかで、死を考える時間はもっとも少ない

自分を卑下することは、自分を他人より劣ると信じる間違った考えから生まれる悲しみである

自分にはできないと思う、たいていの出来事は、できないのではなく、本当はやりたくないだけなのだ

人が不可能だと思っているときは、やりたくないと決めているときだ

高慢は、人間が自己を他の人よりすぐれていると思うことから生じる喜びである

神を畏れるは知識の始めである

賢人の仕事は、いかに死ぬかではなく、いかに生きるかにある

人間の心は、肉体とともに滅びるものではない。ある永遠なものが残るのである

愛は、憎しみで始まった場合の方が、より大きくなる

すべての実態は必然的に無限である

平和とは、ただ闘いのないことではなく、それは魂の力により生まれる美徳である

感情のままに左右される人間は、自分自身の主人ではなく、偶然の力に支配される

理解することは同意することの始まりだ

悪徳を非難するよりは徳を教える方がよい

極端なる自負心と極端なる失望は、共に極端なる無自覚である

憎悪というものも、いったん愛によって、完全に征服されると、愛に変わってしまうのです。従って、このような愛は、憎悪によって先行されなかった愛よりも、ずっと偉大であるのです

危険は、当然なすべき懐疑をなさないで漠然たる不安の中に生きることである。我々は無用な不安の中に生くべきではない。しっかりした中核的思想を抱いて、価値ある懐疑をしなければいけない。それによってのみ問題を解決し、進歩してゆくことができる

個人に、自分の思うことを言ったり教えたりする自由が与えられない統治が、もっとも暴力的な統治である

幸福は徳の褒賞ではなくて、徳そのものである

すべて存在するものは神の裡にあり、神なくしては何者も存在しえず、また理解もされない