ヘルマン・ヘッセの名言格言92選

ヘルマン・ヘッセ(Hermann Karl Hesse)

職業:作家 誕生:1877年7月2日 死没:1962年8月9日 出身:ヴュルテンベルク王国

主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、ヘッセは、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。そして1946年に彼は、『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

Sponsored Link

ヘルマン・ヘッセの名言格言

あなたの愛しい指を手にとって持て遊びながら、私の指の中にたたもうとする

自分の道を進む人は、誰でも英雄です

手よ、全ての仕事をやめよ、額よ、全ての考えを忘れよ、私の五官は皆、微睡の中に沈もうとする

詩は音楽にならなかった言葉であり、音楽は言葉にならなかった詩である

木に耳を傾ける事を知るものは真理を知る。木は教養も処分も説かない。木は個々のことにとらわれず、生の根本法則を説く

神が我々に絶望を送るのは、我々を殺すためではなく、我々の中に新しい生命を呼び覚ますためである

たくさんの女の人を私は知った。たくさんの人を苦しみながら愛した

愛は、哀願して得ることも、金で買うことも、贈り物としてもらうことも、路上で拾うこともできます。けれど、奪い取ることだけはできないのです

人生に対抗する最善の武器は、勇気とわがままと忍耐です。勇気は強くし、わがままは冗談を言わせ、忍耐は落ちつきを与えます

君の中には、君に必要なすべてがある。「太陽」もある。「星」もある。「月」もある。君の求める光は、君自身の内にあるのだ

あなたの苦しみを愛しなさい。それに抵抗しないこと、それから逃げないこと。苦しいのは、あなたが逃げているからです。それだけです

悩みも死も私たちの魂を脅かしはしない、私たちは一層深く愛することを知ったから

木は神聖なものである。木と話す、木に耳を傾けることを知るものは真理を知る。木は教義も処方も説かない。木は個々のことにとらわれず、生の根源法則を説く

私が人生を諦めて、自分一個の幸不幸などはどうでもよいと悟って以来、少なくとも人生は、私にやさしくしてくれるようになった

私はあなた方の世界から追われ、誇りに育てられ、誇りにあざむかれた。私は、国のない王さまだ

信仰と懐疑とは互いに相応ずる。それは互いに補(おぎな)い合う。懐疑のないところに真の信仰はない

我々は人間についてあまりにも知らない。絶望的に知らなすぎる。学校では何百というばかばかしい戦闘の年号やこっけいな国王たちの名前を覚え、新聞では税金やらバルカン半島やらについての論説を毎日読んでいながら、人間のことは、何も知らない

どんな精神的で教養ある人間でも、ひどく単純素朴でインチキな公式の眼鏡をいつもかけて、世界や自分自身をみる。―特に自分自身をみている

自分が月や星と一緒に旅するのを感じる、どこへ行くかは、かまったことではない

真実は体験するもので、教わるものではない

名声などというものに、一体何の価値があるだろうか。本当に内容も価値もある人間たちが、みな有名になって後世に知られているとでも、あなたは思っているのだろうか

僕たちは喋りすぎる。賢そうな議論をいくらしたって何の値打ちもない。まったく無価値だ。自分自身から離れるばかりだ。自分自身から離れるのは、罪だ。僕たちは、亀のように自分自身の中にすっぽりもぐりこむことができなくてはならない

幸福とか、行いとかが、いつかしらあったのかと疑う

おまえの愛人の名をとなえて、憎しみと不正とを静かに告白せよ

幸福を追い求めいている限り、君はいつまでたっても幸福になれない、たとえ最愛ののもを手に入れたとしても

書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる

人生が生きるに値するということこそ、すべての芸術の究極の内容であり、慰めである

天才は万人から人類の花と認められながら、いたるところに苦難と混乱を惹起する。天才はつねに孤立して生まれ、孤独の運命を持つ。天才が遺伝することはありえない

おまえの尋ねた光はおまえ自身の中に宿っているのだから

子どもたちは歌い、花は草の中で笑う

はかなさがなければ、美しいものはない。美と死、歓喜と無常とは、互いに求め合い、制約し合っている

君がどんなに遠い夢を見ても、君自身が可能性を信じる限り、それは手の届くところにある

運命は、どこかよそからやってくるものではなく、自分の心の中で成長するものである

そなたは太陽、私は雪、そなたは昼、私は夢

戦争ならアリでもする。国家ならミツバチでも持っている。財産ならネズミでも集める。君の魂が求めるのは、別の道だ。そして、君の魂が損なわれるとき、君が魂を犠牲にして成功を得るとき、君にはいかなる幸福も花咲かない。というのは「幸福」を感じることができるのは、胃袋でもなく、頭脳でもなく、財布でもなく、魂だけであるからだ

他の人たちは目的、目標を持っている。私は生きているだけで、もう満足だ

愛されることが幸せだと誰もが思っている。しかし、実際のところ、愛することこそが幸せなんだ

おいで、いとしいものよ、私はここにいる。私を抱いておくれ、私はおまえのものだ

恋もまた死ぬということを、しみじみと知った日から

人間はそれぞれ自分の魂を持っている。それをほかの魂とまぜることはできない

大部分の人たちが行く道は楽だが、僕たちの道は苦しい。――でも、行こうじゃないか

救いの道は右にも左にも通じていない。それは自分自身の心に通じる道である。そこにのみ神があり、そこにのみ平和がある

人生は一頭の馬である。軽快なたくましい馬である。人間はそれを騎手のように大胆に、しかも細心に取り扱わなければならない

静かな晩になったら、私は目指すところに着き、昼のように燃え尽きよう、おまえの胸で。愛しい者よ

鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。 卵は世界だ。生まれようと欲するものは、 一つの世界を破壊しなければならない

人生とは孤独であることだ。だれも他の人を知らない。みんなひとりぼっちだ

「失礼ですが、その恋はあなたがたを幸福にしてくれているのでしょうか?みじめにしているのでしょうか?それともその両方でしょうか?」あら、恋は私たちを幸福にするためにあるのではありませんわ。恋というものは、私たちが苦悩と忍耐の中でどれほど強くありうるか、ということを自分に教えてくれるためにあるものではないでしょうか

僕は、僕の内部から一人でに出てこようとするものだけを、生きてみようとしたに過ぎない。それがなぜ、あれほど難しかったのだろうか

魂にとっては、「無常」も「永遠」も等しく貴くもあり、詰らなくもある

殺すのは何も現在あるものばかりとは限らず、未来のものを殺すこともありうる

地上にはたくさんの道が用意されている。けれど、それの道は自分の力で歩んでいかなければならない

神が人に絶望を与えるのは、その人を殺すためではなくて、新しい生命を呼び起こすためである

暗さを知らないものは、賢くはないのだ

世の中に実に美しいものが沢山あることを思うと、自分は死ねなかった。だから君も、死ぬには美しすぎるものが人生には多々ある、ということを発見するようにしなさい

勇気と品性のある人々はそのほかの人々にとってつねに薄気味悪く思われる

過ちも失敗も多かった。だが…後悔する余地はない

彼は、恋をすることによって同時に自分自身を見いだしたのであった。しかし、大抵の人々は、恋をすることで自分自身を失ってしまうのである

ただ一つの本当の事を行い、高い義務に従う

人間は自分をあまりに重要視しすぎるのです。我々人間は、鳥やアリの生より決して困難なものではなく、むしろもっと楽で素敵なものです

恋とは、私たちを幸せにするためにあるのではありません。恋は、私達が苦悩と忍従の中で、どれほど強くありえるか、ということを自分に示すためにあるものです

天才は常に孤立して生まれ、孤独の運命を持つ

人生の義務は、たった一つしかない。それは幸福になることなんだ

学問とは相違を発見することに没頭することにほかならない。学問とは識別の術である

魂は、曲りくねった小道を行く。魂の言葉を読むことを学びたまえ

運命は、甘いものにせよ苦いものにせよ、好ましい糧として役立てよう

あなたは深いところで、とてもよく知っています。たった一つの魔法、たった一つの力、たった一つの救いがあることを。それは「愛すること」だということを

君自身であれ!そうすれば世界は豊かで美しい

先生やパパやどこやらの神様に気に入られるだろうかなどいうことは、問題にしないことだ。そういうことを気にしたら、我が身の破滅を招くだけのことである

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い

夜よ、ようこそ!星よ、ようこそ!私は眠りにこがれる。私はもう起きていられない

不安に打ち勝った者は、もはやこの世に生きるのではなく、神の中に、永遠の中に生きているのだ

おそらくすべての芸術の根本は、そしてまたおそらくは、すべての精神の根本は、死滅に対する恐怖だ

心の中にある絵をしばらくの間逆さまに懸けてみるのはいいことだ

もう考えることも、泣くことも、笑うこともできない。ただ眠りたい。百年も千年も眠りたい

もしあなたが人を憎むなら、あなたは、あなた自身の一部でもある彼の中の何かを憎んでいるのだ。我々自身の一部でないようなものは、我々の心をかき乱さない

苦難はそれを恐れているとつらいものだ。そして、それに不満ばかり言っていると苦しくなる。そこから逃げようとすると、追いかけてくる。逃げてはいけない。文句を言ってはいけない。恐れてもいけない。それを愛しなさい。苦難の本質を味わいなさい。全力で取り組みなさい。嫌がってはいけません。苦しいのは逃げているからです。それ以外ではありません

だが、清らなあなたは私の情熱に気づかず、私にかまわず、楽しげに花咲き、高々と星のようにさすらう

真理は、その正反対も同じく真理である。言いかえれば、常に真理は、それが一面的である場合にのみ口に言われ言葉の衣装に包まれることが出来る

自分自身に達するということ。これが職人が目指すただひとつの頂点なんだ

この世界は私をあんなにも度々欺いたが、私はやっぱり世界をいつもいつも愛している

もう一度、優美の魔力に、青春のやさしい魅力にあいさつする

忘れてはいけない。偉大な人間になって、なにか立派なことを創造しようと思ったら、多くのことを断念することができなくてはならないということを

たえず続く夢というものはありません。どんな夢でも新しい夢に代わられます。どんな夢でも固執しようとしてはなりません

静かに苦痛もなく聖なる光が痙攣して消えるのだ

私の恋物語は今日こよいと、あなたとです

おまえ自身の中に、おまえの必要とする一切がある、太陽も、星も、月も

なんという日々の切なさ!どんな火によっても私は温まらない

だから、どんな辛いことでも、一人でするということに勝る

私たちがあらゆる行動を超越して光に満たされたものとして平和のうちに歩くまで

さあ、ともどもに楽しく歌おう。やがて私たちは塵になるのだ

理解されないなんて、いつまで繰り返していても同じことですよ。だれそれが自分をあまりよく理解してくれないだの、あまり正当に評価してくれないだの、いつもそんな事ばかり考えていてはいけません!あなたの方からまず相手の人たちを理解し、喜ばせ、正当に評価するように試みなくてはなりません!――いいですか、自分にこう言って聞かせるんです。どっちみち人生は自分には楽しくないんだ、だとすれば、どうしてこのやりかたでやってみてはいけないのか、ってね。あなたは自分の人生に対する愛着をなくしてしまった。それなら自分の人生なんか後生大事にしておかないで、すすんで重荷を背負いこみ、ちっぽけな安楽などあきらめておしまいなさい

恋を語る風はあなたの忘れ得ぬ笑い声をしている