九代目・林家正蔵の名言格言17選

九代目・林家正蔵(はやしや しょうぞう)

日本の落語家、落語協会副会長、俳優、タレント、声優、司会者、大学教員。前名は林家こぶ平。噺家としての高座以外に、マルチタレントとしてバラエティ番組への出演も多い。

九代目・林家正蔵の名言格言

今を楽しみながら、静かな欲を持って自分を伸ばしていきたい。

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「長生きも芸のうち」って言葉があってね。若いころは「何を言ってやがんだ。噺家が長生きも芸のうち? 冗談言うねぇ。噺家ってのはね、やさぐれた商売で、酒飲んで遊んで、ばーっとやっているのがいいんじゃねぇのか。長生きとか、健康とかね、てやんでぇしゃらくせぇ」と思っていたんですよ。でもね、今年で私も54歳になります。父の林家三平が亡くなった年齢です。周りには尊敬できる70代、80代の先輩もいます。するとね、長生きも芸のうち……つくづくそう思うようになりました。

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食べたり、寝たりといったことにも、昔以上に気を使うようになりました。これらはいわば、仕事に向けた攻めの準備。いい仕事をするために、大切にしているんです。おかげで、過去を振り返る暇なく、仕事を次々にやれています。

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これまで失敗もしてきましたし、うまくいったこともあります。喜怒哀楽さまざまな経験を積み、大人としてだいたいの物事はわかっている。じゃあ、そこで成長や変化が止まるのかなと思っていたら、「だからこそ、一生懸命やろう」と初心にかえっていったんです。

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心を開いていると、いい言葉を拾っていくことが出来る。それが後輩の言葉でも、先輩の言葉でも、それを糧にして何かを考えたり、身につけたり、これからの生き方に結びつけたり、継ぎ足し、継ぎ足し、自分が変わっていく。これが大事。

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自分の高座を撮影して見返す。書いた文章を読み直す。たまに「あ、いいな」と思うこともありますが、だいたいは「なにやってんだ」と恥ずかしくなります。それでも冷静に自分の表現や仕事を見返すのがプロではないか。木戸銭(きどせん)と時間を使い、お御足を運んでくださるお客様への責任だと思うんです。

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自分の中でこうしたいと思うことを、まっとうにやっていれば、チャンスは来る。あぐらをかいていたり、気を緩めてたら来ないでしょうけれども、真面目にやっていれば縁とか運とか来るもんです。

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私には私の高みがあるんだと思いますし、まだ5合目でこっから初心にかえれば、頂上に近づけるんじゃないかって、そんなふうに思い始めたんですよね。だから、嫌いだったこともやっています。

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顔というのはウソをつかないような気がします。生き方が出てくるものです。別に目鼻立ちがくっきりしているからいい顔ではなく、その時々の欲の持ち方や素直さが顔に出るのではないでしょうか。

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私は本当にご縁を大切にしています。そこで与えてもらったいろんな言葉をつなぎ合わせると、行くべき方向が見えてくるから。

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ひょいと上を見ると、いくらでも高みがあるってことに気がついた。落語にゴールなんてのはないに決まっているんですよ。

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真っ正直にやっていると、不思議なもんでして、必ず「これをやってみなさい」と、次を与えてくれる人が現れる。

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正蔵を襲名するに当たって、多くのネタを腹に入れる作業をしました。噺を覚える作業です。家だと煮詰まるので、まるで呪文を唱えるようにぶつぶつ、ぶつぶつ言いながら散歩をするようになりました。そのうち歩きながら覚えるのはいいけれど、寂しくもなってきます。そこで犬を飼い、毎朝1時間半くらい近所を回るようになったのが40代になってから。これがね、50代になってみたら、噺を覚える以上にいい効果がありました。50代になると、30代、40代と比べてどうしても体力は落ちてきます。でも、毎朝歩いているおかげで、私は比較的体力を維持できているように思います。

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世の中、目標に達することもあれば、達しないこともありますが、どうせ叶うわけないとは思わなくなりました。思っていれば叶うって、そういうこともあるんじゃねぇかなって気がしますね。ありがてぇなあと思いつつ、日々を生きていますよ。

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オヤジに似てきたって最近よく言われます。でも顔はともかく、オヤジと違う自分が、年を重ねるごとに、はっきりと見えてきましたね。

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僕にとっての天賦は落語です。天賦だからこそ苦しいと思うことでも楽しめる。

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噺家になって、ずっと父親との比較がつらくてつらくて。僕は父親にないものをやらないと、とうてい敵わない。だから、父のやらなかった古典落語を選んだんです。

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