松田道雄(まつだ みちお)
日本の医師・育児評論家・歴史家。1967年に出版した代表作でベストセラーの『育児の百科』をはじめ、数多くの著作がある。
松田道雄の名言格言
ご心配になっていることは長い人生からみると、ほんの小さなエピソードで、いずれ忘れてしまわれるでしょう
年の若い人に恋愛至上主義が多いのは、まだ人生の他のおもしろいことを知らないからだ
人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しくいきるのだ
心のつつましさとこまやかさを失わないためには、劣等感をうまく処理しなければなりません
音楽や文学や絵画では、人の好みがみとめられるのに、どうして食物については好みがゆるされないのか
子どもが元気で毎日が楽しそうだったら、指しゃぶりなんかに、こだわらないほうがいい
おもちゃの取り合いをするのは、おもちゃが十分にないからだ
偏食にたいしては、あまりむきにならないほうがいい。食卓を母親と子どもとがけんかする土俵にしないことだ
子どもの食べられる副食の範囲がひろがるにつれて、どの子にもある好ききらいは、「偏食」という形をとってくる。偏食は、子どもの味覚に個性があるというだけのことだ
一年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる
あまり自信のある親は、よい親ではない。子どもといっしょに人生を探求し、いっしょにそだってくれる親がいい
個性をみつけたら、個性がのびられるように、個性にのびる自由をあたえなければなりません
抱き上げるということで、赤ちゃんが気持ちよくなり、生活が平和になるのなら、泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい
いい小児科医は歴史家でなければならない
学者をあつめた集会で聴衆の席におかれると、多才有能の人ほど、貧乏ゆすりをしたり、パイプをいじりまわしたりしている。それはエネルギーのある人の宿命みたいなものだ。おちつきのない子に、おちつかそうと思って静座をさせたりするのはかわいそうだ
赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする
人間は忍耐をまなぶべきである
形式だけの自立をまもろうとして、子どもの「求愛」をしりぞけないことだ
自分は人間ができていないから、赤ちゃんをそだてる資格がないと思うのにも賛成できない。人間は完成するものでないし、完成に近づいたにしても、そのころには子どもをそだてられない
なんてことはないおたんじょうびばんざい
人間はもろい存在なのだから、お互いに、このもろいものを大事にしあいましょう
子どもが偏食するのを、気ままをいうわるい子だときめつけるべきではない
道徳はそれを行う人間が自由意志で選ぶから責任が生じる。責任のない道徳はない