樋口一葉の名言格言12選

樋口一葉(ひぐちいちよう)

日本の小説家。中島歌子に歌、古典を学び、半井桃水に小説を学ぶ。生活に苦しみながら、「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」といった秀作を発表、文壇から絶賛される。わずか1年半でこれらの作品を送ったが、24歳6ヶ月で肺結核により死去。没後に発表された『一葉日記』も高い評価を受けている。

樋口一葉の名言格言

丸うならねば思う事は遂げられまじ。

利欲にはしれる浮き世の人あさましく、厭わしく、これゆえにかく狂えるかと見れば、金銀はほとんど塵芥の様にぞ覚えし。

行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは

恋とは尊くあさましく無残なもの也。

只世にをかしくて、あやしく、のどかに、やはらかに、悲しく、おもしろきものは”恋”とこそ言はめ。

みなさまが野辺をそぞろ歩いておいでの時には、蝶にでもなって、お袖のあたりに戯れまつわりましょう。

色に迷う人は迷えばいい。情に狂う人は狂えばいい。この世で一歩でも天に近づけば、自然と天が機会を与えてくれるだろう。

分けのぼる道はよしかはるとも、終には我も人もひとしかるべし。

せつなる恋の心は尊きこと神のごとし。

身をすてつるなれば 世の中の事 何かはおそろしからん。

このよ ほろびざる限り わが詩は ひとのいのちとなりぬべきなり

恐ろしきは涙の後の女子心なり。