福澤諭吉の名言格言43選

福澤諭吉(ふくざわゆきち)

幕末から明治の日本の、武士、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創設者。慶應義塾の他にも、商法講習所(のちの一橋大学)、神戸商業講習所(のちの神戸商業高校)、北里柴三郎の「伝染病研究所」(現:東京大学医科学研究所)、「土筆ヶ岡養生園」(現:東京大学医科学研究所附属病院)の創設にも尽力した。新聞『時事新報』の創刊者でもある。

福澤諭吉の名言格言

本日喜びの中にありながら、いつか悲しむ時のあることを忘れてはなりません。

自活の道を知らない者は、独立した男子ではない。

苦は楽の種で、楽は苦の前兆である。

楽の一方にだけ心を奪われ、俗に言う丸儲けしようとしては、丸損してしまうことを忘れてはならない。

努力は、「天命」さえも変える。

顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一ヵ条にして、人間交際においてもっとも大切なるものなり。

今年がだめであったら、また来年に期待しましょう。

仕事というのは、偶然できるものではありません。善い事も悪い事も、すべて人間のこれをやろうという意思があってこそできるのです。

学問の本趣意は読書のみにあらずして、精神の働きに在り。

猿に見せるつもりで書け。俺などはいつも猿に見せるつもりで書いているが、世の中はそれでちょうどいいのだ。

天寿を全うする者は、人の本分を尽くすものなり。

所詮、世の中の出来事は生き物と同じで、その動きを前もって予測することは不可能です。ですから、賢明な人であっても、案外愚かな失敗をする者が多いのです。

実なき学問はまず次にし、もっぱら学ぶべきは人間普通日用に近い学問なり。

心事高大にして働きに乏しき者は、常に不平をいだかざるを得ず。

ペンは剣よりも強し。

世間の物事は、進歩しないものは必ず後退し、後退しないものは必ず進歩します。進歩も後退もせずに一か所にとどまっているものなどあるわけがありません。

家の美風その箇条は様々なる中にも、最も大切なるは家族団欒、相互にかくすことなき一事なり。

望みがなかったら、世の中に仕事に励む人がいなくなってしまいます。明日の幸せが見えれば、今日の不幸を慰めることができます。来年の楽しみが見えれば、今年の苦しみを忍ぶことができます。

理論的に見込みがあれば試みるべきです。やってもみないで、まずその成果を疑うような人は、勇気ある人とは言えません。

知己の多きは人間の一大快楽

あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし。

学問の道に入ったならば大いに学問すべきです。農業を志したなら豪農になりなさい。商人になるならば大商人になりなさい。学問をする者は、小さな安楽に満足してはなりません。

江戸時代、寺子屋の教科書として使われた『実語教(じつごきょう)』という本に「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあります。つまり、賢人と愚人との違いは、学ぶか学ばないかによって決まるのです。

しからばすなわち栄誉人望はこれを求むべきものか。いわく、然り、勉めてこれを求めざるべからず。また今日不弁なる人の言を聞くに、その言葉の数はなはだ少なくしていかにも不自由なるがごとし。

周囲を見てごらんなさい。世界中、昔から今に至るまで、暗殺で事がうまくいき、世の中の幸福が増したという事例は、ひとつも見当たりません。

活用なき学問は無学に等し。

いま、国が富強であるのを幸いと、貧しく弱い国へ無理難題を持ち掛けるというのは、いわゆる力士が腕力で病人の腕をへし折るのと同じで、国の権義(権利と義務)から言っても許してはならない暴挙です。

活用なき学問は無学に等しい

生まれるということは死ぬということの約束であって、死も格別驚くことではない。

農たらば大農となれ、商たらば大商となれ。

自分の力を発揮できるところに、運命は開ける。

愚民の上に苛酷な政府がある。良民の上には良い政府がある。

男子たるものには、物をむさぼることよりずっと大切なものがあるはずだ。それは、大志を持ち、それに向かって突き進むことでである。猿が読むのだと思って書け。一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。

自由を得た結果、不自由を感じている。天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。

水があまりに清ければ、魚は棲めない。人は知的であり過ぎれば、友を得るのが難しい。友人を受け入れるには、度量が広く、多少ぼんやりとしているところもあったほうがいい。

福沢諭吉の心訓
一、世の中で一番楽しく立派な事は一生涯を貫く仕事を持つと云う事です
一、世の中で一番みじめな事は人間として教養のない事です
一、世の中で一番さびしい事はする仕事のない事です
一、世の中で一番みにくい事は他人の生活をうらやむ事です
一、世の中で一番尊い事は人の為に奉仕し決して恩に着せない事です
一、世の中で一番美しい事はすべての物に愛情を持つ事です
一、世の中で一番悲しい事はうそをつく事です

やってもみないで、「事の成否」を疑うな。

説明の一番いい方法は、自ら実例を示すことです。百回の説明も、一回の実例を示すことに及びません。

一身独立して一国独立す。

事を行うには、時機の善し悪しがあります。チャンスに恵まれなければ、どんなに有能な人でもその力を発揮することはできません。

貧富強弱の状態は、天が決めた約束ではありません。人間が努力するかしないかによって移り変わるもので、今日の愚人も、明日は知者ともなりますし、昔は富んで強かった人も、今の世では貧しい弱者にもなりましょう。

金銭は独立の基本なり。これを卑しむべからず。

自分の考えだけで、他人を評価してはならない。