鈴木章(すずきあきら)
日本の化学者。パラジウムを触媒とする、芳香族化合物の炭素同士を効率よく繋げる画期的な合成法を編み出し、1979年に「鈴木・宮浦カップリング」を発表、芳香族化合物の合成法の一つとしてしばしば用いられるようになり、2010年にノーベル化学賞を受賞。
北海道胆振総合振興局管内鵡川町(現・むかわ町)出身。北海道江別市在住、むかわ町特別名誉町民。称号は北海道大学名誉教授、倉敷芸術科学大学特別栄誉教授、日本学士院会員。理学博士。
鈴木章の名言格言
日本の国土には見るべきほどの資源が存在しません。このことは明治時代からまったく変わらない前提条件です。となると、科学技術を駆使して、他の国ではできそうにないような付加価値の高い製品をつくり、世界中の人々の買っていただく。それ以外に日本が生き延びていく道はありません。したがって、日本は今後も科学や教育に力を注がなければなりません。財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。
企業が自前で人材を育てるといっても、それではどうしても自社のスケールを超えられないという問題に突き当たります
失敗に強い学生は陽性で、あんまり悲観的に考えない
「特許は一切取っていない」特許を一切取っていないから使うのはまったく自由、とにかく広く使われて役にたっているのが嬉しい
若い人たちは大学で知識を高めると同時に自分がやりたいことを自分で決めないといけない
期にわたって安定した制度を構築することができればいいのですが、その道が見つかるまでは、微修正を繰り返すのもひとつのやり方です
東京や大阪では雑多な制約がある中で勉強や研究に集中しなければならず難しい面もある。むしろ北大の環境は非常に恵まれている
研究上の幸運を生かすには、真摯な気持ちで、新しいものを見つけようと努力しなければならない
失敗にショックを受けて研究する意欲をなくさないためにも、研究は失敗して当たり前と考えておくことが大事です
財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします
仕事を成功させるため、真剣に研究に対処し、結果を把握し、一生懸命続ける。そうしないと、幸運に恵まれない
研究費のために信念を曲げない
私は大学のランク付けはあまり正しいことだとは思わない。なぜなら独創的な仕事は大学によって決まることではないと考えるからだ
資源の乏しい日本はサイエンスやテクノロジーのバックグラウンドがないと(前に)進まない。(科学技術が)興味ある分野であることを知ってほしい
チャンスは皆に平等にある
どうしてそんなに有機合成に関心があるかとも質問されるが、私は今でも有機合成の研究はパーフェクトな状態に達していないと考えている
有機合成化学はまだまだ研究することがあるんだということを頭に入れて、将来につながる研究に励んでくださることを深く期待しています
重箱の隅をほじくるようなことはするな。小さくても何も入っていない重箱を埋めるような人真似ではない独創的な仕事をせよ
面白いと思うことがあったら、報酬はあまり関係がありません
有機合成でパーフェクトな状態というのは、化学反応を起こす場合、室温、1気圧で、しかも中性でという、きわめてマイルドな条件で反応が起こることが理想だが、人間が開発した反応ではそんな条件でできる例がほとんどない。大きな圧力をかけ、あるいは温度を高くしてというように、特殊な条件が必要になる。常温、1気圧、中性という条件で実現するパーフェクトな反応へは道半ばだ
研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問
かつての教え子から「いまの仕事は自分のやりたい研究ではないんです」と愚痴を聞かされることも少なくありません。しかし、それは甘えです
科学や技術を阻害するような要因を政治家が作るのは絶対にだめで、日本の首を絞めることになる
人材のレベルに生まれつき差がないということは、日本の若い人が努力をしないで怠けていたら、必ず追い抜かれるということです