開高健(かいこう たけし/かいこう けん)
職業:小説家 誕生:1930年12月30日 死没:1989年12月9日 出身:大阪市天王寺区
大学在学中、谷沢永一主宰の同人誌『えんぴつ』に参加。1952年1月、同人仲間だった詩人牧羊子(壽屋勤務)と結婚。同年7月13日に、長女開高道子が誕生。1953年2月、大学在学中に洋書輸入商の北尾書店に入社。1953年12月1日に大阪市立大学卒業。1954年2月22日、すでに壽屋社員であった羊子が育児のため退社するのに伴い、後任者として壽屋宣伝部に中途採用され、PR誌『洋酒天国』の編集やウイスキーのキャッチコピー(トリスウイスキーの「人間らしくやりたいナ」が有名)を手がける。この時代に『裸の王様』で芥川賞を受賞する。
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開高健の名言格言
死を忘るな memento moriこの名言いいね! 15
私たちは、はなはだ不具な生物で、魚の棲めないところには人間も棲めないのだという鉄則を忘れて貪りつくし、掃滅し、何十匹釣ったといって去年得意になり、今年はうなだれ、自分の不具さをちっともさとることがなかったこの名言いいね! 9
生まれるのは、偶然 生きるのは、苦痛 死ぬのは、厄介この名言いいね! 22
教えるものが 教えられるのが 教育の理想であるこの名言いいね! 20
われわれ作家仲間には、「話がうまくなると小説が下手になる」というジンクスがあります。小説家はあまりお喋りするな、講演なんか引受けるな、という教訓ですね。ですから今日のお喋りがへたなのは日本文学のためですこの名言いいね! 6
海が鳴る夜は人も答えねばなりませんこの名言いいね! 5
神とともに行け VAYA CON DIOSこの名言いいね! 1
文学はファッション・ショウじゃない。古いも新しいもない。進歩も退歩もない。わかりきったことじゃないかこの名言いいね! 5
私は人間嫌いのくせに、人間から離れられないこの名言いいね! 7
サイゴンでは毎日のようにプラスチック爆弾が破裂して、大半は無告の民が死んで行くわけですね。キャバレーの女性のバラバラの肉体、血まみれの腸、目玉、太ももを忘れようとしても忘れられないけれども、いざ書こうとすると、道端のハイビスカスの花がどう揺れていたかがよみがえってくるこの名言いいね! 7
日本人もまたたいした精力と規模で自然の破壊にいそしんでいる。日本の田には小川の小ブナも夕焼けの赤トンボもいず、草むらの恋人たちは耳もとに蜜バチの唸りを聞けないでいる。日本の田は稲こそ生えているが、もう自然ではなくて、化学粉末ですみずみまで殺菌された屋根のない工場となってしまったこの名言いいね! 4
入ってきて人生と叫び 出て行って死と叫ぶこの名言いいね! 6
きのこは―その型態からくるものか―別の意味をもつことがある。例えばロシア語ではきのこのことをグリブイと呼び、「森へグリブイを摘みに行こうよ」と、男が女を誘うと、それは確かにグリブイがあればもちろん摘んではくるのだろうけれども、意味は最初からまるで違っているのであるこの名言いいね! 1
howはわかるけどwhyはわからないこの名言いいね! 4
月並みこそは黄金この名言いいね! 6
いいか、諸君、イギリス人のアダ名はビーフイーターということになっている。あるローストビーフ気ちがいのイギリス人は、牧場の草を見て、こんないい草を食べた牛はどんなにうまいだろうかと思って唾を呑んだという話がある。この話を笑うのはいいが、よろず物事は徹底しなければいけないのだこの名言いいね! 3
何かを得れば、何かを失う、そして何ものをも失わずに次のものを手に入れることはできないこの名言いいね! 11
心に通ずる道は胃を通るこの名言いいね! 14
人の一生の本質は二十五歳までの経験と思考が決定するこの名言いいね! 16
敗戦はわが国にとって空前の体験であったが、いっさいの言論と表現の自由が許されたあとで“戦争”というものをふりかえってみればいかにそれが数知れぬ顔を持つ怪物であるかが、やっと、おぼろげながらも、知覚されたのだったこの名言いいね! 5
人は昨日に向うときほど今日と明日に向っては賢くなれないこの名言いいね! 6
しばらくぶりで出会ったとき、握手をして、さてそれから、その後いろいろなことがありました、という意味のことをいうのに、「橋の下をたくさんの水が流れました」というこの名言いいね! 3
明日、世界が滅びるとしても今日、あなたはリンゴの木を植えるこの名言いいね! 7
釣りをしているときは外からは静かに見えるけど、実は妄想のまっただ中にある。このとき考えていることといえば、原稿料のこと、〆切日のこと、編集者のあの顔この顔、それからもっと淫猥、下劣、非道、残忍。もうホントに地獄の釜みたいに頭の中煮えたぎってる。それが釣れたとなったら一瞬に消えて、清々しい虚無がたちこめるこの名言いいね! 15
大人と子供のちがいは 持っている玩具の値段のちがいだけであるこの名言いいね! 15
波のなかに岩がある たくさんの獣が遊んでいるこの名言いいね! 3
心はアマ、腕はプロこの名言いいね! 16
臆病はしばしば性急や軽躁と手を携えるものだが、賢明は耐えること―耐え抜くことを知っているこの名言いいね! 7
釣りとは絶対矛盾的、自己統一であるこの名言いいね! 4
自然を温存するためには人間は謙虚にならなければならないこの名言いいね! 5
外国語が読めても外国人のことはわからない。外国語が話せても、わからない。外国に住んでも、わからない。外国人を知るには文学によるしかない。それも一流の文学ではなく、二流の文学であるこの名言いいね! 7
私は小説家だが、釣りの本はこのほかに『フィッシュ・オン』というのがあって、書くことは語ることにほかならないのだから、釣人不語などといいつつ二冊も書いてるあたり、すでに釣師として失格だろうと思っているこの名言いいね! 2
字は病いや毒から分泌される。そして、人を病ませ、毒するこの名言いいね! 2
朝露の一滴にも天と地が映っているこの名言いいね! 3
遊びはつまり何らかの意味で自分を征服し、拡大することにある。それは相手を殺すということではない。スポーツマンは征服するけれども支配しないこの名言いいね! 4
かくて、われらは今夜も飲む、たしかに芸術は永く人生は短い。しかしこの一杯を飲んでいる時間くらいはある。黄昏に乾杯を!この名言いいね! 9
春の肉体に 秋の知慧の宿る 理屈があるまいこの名言いいね! 4
二十五歳までの女は自分だけを殺す。三十五歳までの女は自分と相手を殺す。三十五歳以後の女は相手だけを殺すこの名言いいね! 17
成熟するためには遠回りをしなければならないこの名言いいね! 7
部屋の中へ籠ってるとどうなるかというと、アムール・プロプルしかなくなってくる。自己愛。俺が、僕が、私が、という小説だけになってしまう。精神がブヨブヨの蒼白な肥満漢の内的独白になっちゃう。自分の足で自分の体重が運べないような蒼白な肥満漢になる。これじゃいけませんこの名言いいね! 1
釣師は心に傷があるか・・・釣師は心に傷があるから釣りに行く。しかし、彼はそれを知らないでいるこの名言いいね! 8
無駄をおそれてはいけないし無駄を軽蔑してはいけない。何が無駄で何が無駄でないかはわからないんだこの名言いいね! 9
右の眼は冷たくなければならず、左の眼は熱くなければならないのである。いつも心に氷の焔をつけておくことであるこの名言いいね! 2
《正直が最善の策》というのは熟慮、権謀を尽くしたあげくの人が吐く痛苦の言葉だこの名言いいね! 3
漂えど沈まずこの名言いいね! 22
遠い道をゆっくりと けれど休まずに歩いていく人があるこの名言いいね! 3
犬好きも猫好きも、どこか病むか傷ついているかという点では完全に一致しているのではないかと思うこの名言いいね! 2
海を愛するのは賢者であり、山を愛するのは聖者であるこの名言いいね! 8
ニジマスが海におりたのを”スチール・ヘッド”と呼ぶが、そのときは腹の虹のバンドが消えてただのマスとなり、海からふたたびあがってくると、虹がまたあらわれてくるのだ。どうしてか淡水は住人を華麗に仕立てるようであるこの名言いいね! 4
とにかくいうべきことはハッキリといっておく必要がある。無益か有益かはやってみなければわからないが、いうべきことはいわねばならぬこの名言いいね! 4
釣師にはいろいろと厄介な気質があり、いい道具なら一も二もなくとびつくという面がある。また道具のよしあしを見わけることにかけては、日ごろどんなケチンボでもコウと狙いをつけた釣道具にはあきれるほどの大金を投じて悔いないから、デパートにさまよいこんだ女よりもまだ目が鋭いのであるこの名言いいね! 2
何事であれ 取材費を惜しむと 仕事が痩せるこの名言いいね! 2
毒蛇は急がないこの名言いいね! 7
顔のヘンな魚ほどうまいものだよ。人間もおなじさ。醜男、醜女ほどおいしいのだよこの名言いいね! 3
釣師と魚は濡れたがるこの名言いいね! 6
釣りはままならないものである。むろん、だからこそ、男は今日もまた竿を肩に、家を出て河へ、海へと向かうのだけれど、男にとって人生そのまま、遊びもまた……この名言いいね! 1
東南アジアへ出かけていく折があれば必ず、ネズミ料理を食べることにしている。その肉はあっさいりとして食用ガエルやトリ肉に似ているが、カエルのように水っぽくはなく、トリよりは野性味があり、もっとコクがあって精妙であるこの名言いいね! 2
神がサイコロを振ることはないこの名言いいね! 4
だいたい出版社の人は次の作品がほしいから、甘い蜜のような言葉ばかりを注入してくださる。ほめることがないと、句読点の打ち方がうまい(笑)とおっしゃる方もいる。「お前の作品はだめだ」ということをそういう表現で現すわけですこの名言いいね! 2
おだやかになることを学べこの名言いいね! 10
ウイスキーは人を沈思させ、コニャックは華やがせるが、どうしてかぶどう酒は人をおしゃべりにさせるようであるこの名言いいね! 3
ハンティングの体験は深いものだったね。一発のライフルの銃声が引き起こしたものはいっぱいありまして、私はいまも戸惑っているようなところがあるこの名言いいね! 0
男は具体に執して抽象をめざそうとしているが 女は抽象に執しながら具体に惑溺していこうとするこの名言いいね! 0
神は細部に宿り給うこの名言いいね! 4
悠々として急げこの名言いいね! 22
無駄を恐れてはいけないし、無駄を軽蔑してはいけないこの名言いいね! 4
スパイ小説とボルノは一人の人間の大脳皮質にとってはほぼおなじ役割をするこの名言いいね! 2
釣りの話しをするときは両手を縛っておけこの名言いいね! 11
あるときロンドンを名所探訪で歩きまわっていたら、まったく偶然に一枚の銅板に出会わしたことがある。それは“STUDY TO BE QUIET”というのである。私の釣りは技も心もまだまだこの一句から遠いところにあり、むしろ川岸にたつと、いよいよ心乱れてならないのであるこの名言いいね! 4
飲むのはつめたく 寝るのは軟らかく 垂れるのはあたたかく 立つのはかたくこの名言いいね! 5
思いぞ屈してこころ滅びる夜は、油砥石をとりだしてきて、鈎をせっせと研ぐこの名言いいね! 2