新井白石(あらいはくせき)
江戸時代中期の旗本・政治家・朱子学者。一介の無役の旗本でありながら6代将軍・徳川家宣の侍講として御側御用人・間部詮房とともに幕政を実質的に主導し、正徳の治と呼ばれる一時代をもたらす一翼を担った。家宣の死後も幼君の7代将軍・徳川家継を間部とともに守り立てたが、政権の蚊帳の外におかれた譜代大名と次第に軋轢を生じ、家継が夭折して8代将軍に徳川吉宗が就くと失脚し引退、晩年は著述活動に勤しんだ。
新井白石の名言格言
今は小さな不名誉であっても、大きくなるに従ってその傷は大きくなる。大望を抱くなら、目先の功利に走るな
才あるものは徳あらず 徳あるものは才あらず 真材誠に得がたし
調べ高ければ、聴くもの稀なり
神とは人なり
世の中の事、なに事にもあれ、見聞かむほどの事、ただにはうち過ぐべからず。よくよく其の事の由を詳(つまびらか)にすべき事也
不名誉は樹木の切り口のように、時はこれを消さず、かえってそれを大きくする
鬼を信ずる者は、目にも見へず耳にもきこへざるものを恐れる
不名誉は、樹の切り傷のごとく
人に言われたことをそのまま受け取っていてはいけない。その言葉の真意、出所をしっかり押さえなくてはならない
古より仏に阿る人々、大悪あるの人にあらざれば、必ず陰悪有るの人なり
難しい専門用語で話をしたところで、相手にはほとんど伝わらない。話は相手に伝わって、はじめて意味を成す。自分の言いたいことを言うのではなく、相手に伝えることを第一に考えるべきだ
相手に話が伝わらないというのは、相手のレベルが低いのではなく、自分の話すレベルが低いと心得るべきである
男児はただ事に耐えることを習ろうべき也