森口瑤子(もりぐち ようこ)
日本の女優。2001年に公開された映画『unloved』の主演を務め、本作は第54回カンヌ国際映画祭において、レイル・ドール賞及びエキュメニック新人賞を受賞した。
森口瑤子の名言格言
映画「ウエスト・サイド・ストーリー」を観て、ジョージ・チャキリスにひと目ぼれしてしまって。「世の中にこんなステキな男性がいるんだ!」とそれから毎日、新聞のラジオ・テレビ欄を見て、ジョージ・チャキリスが出演している番組がないかチェックしていました。もちろん、ハリウッドの人が日本の番組に出るはずもないのに、10歳だからまだわからなくてね(笑)。で、どうしたらジョージ・チャキリスに会えるのか考えた末、たどりついたのが「そうだ、同じ仕事に就けばいいんだ」と。 ちょうどそのころ学芸会で「村人A」という役を演じたんですが、それがすごく楽しくて。そんな二つのきっかけが偶然にも重なって、いつしか「女優になる」が私の目標になっていました。
年を重ねるたびに楽になっていますね。20代のときはどんなふうに、自分を見せたらいいのかわからなくて焦っていたし、自然体ってどういうことかもわからなかった。いい子でいなくちゃという気負いもありました。自信を持ちたくて数多くの習い事をしていた時期もありました。それが30代、40代と重ねていく中で、だんだんいろんなことがどうでもよくなってきて、今はもうやるべきことをやればいいじゃん、って感じ(笑)。
うまく演じることのできない自分が悔しくてしかたなかった。だから、一つの現場が終わるたびに「次はもうちょっとうまくなりたいな」って毎回思うわけです。それをずっと繰り返してきたら、今にいたってしまったというのが正直なところです。でも、今思えば女優を目指せてよかった。迷わずまっしぐらに頑張ってきたからこそ、今の自分がある気がします。
もともと何でも自分が楽しいと思うことしか動けない性格。ハードルがめちゃくちゃ高い仕事で、絶対に無理だと思ったり、プレッシャーで眠れなかったり、ご飯が食べられなかったりしても、気づくとそっちへ向かって歩いていってしまうんです。それができるのは、やっぱり仕事が好きで好きでたまらないからだと思います。