紀平梨花(きひら りか)
職業:フィギュアスケート選手 誕生:2002年7月21日 出身:兵庫県西宮市
2018年に浅田真央以来13年振りとなる日本人シニア1年目にしてグランプリファイナル制覇を達成。3回転アクセル-3回転トウループのコンビネーションジャンプを女子選手として世界で初めて公式戦で成功させた。
Sponsored Link
紀平梨花の名言格言
去年できなかったことを「今年は絶対やりたい」という思いだけ
「トリプルアクセル、才能があって得意だったから、すぐに跳べたんじゃないですか?」ってよく聞かれるけれど、違うんです。ほんとうに、ほんとうに大変で。すごくたくさんの経験を積んで、やっとここまでこられたジャンプなんですよ。
(幼少の頃)何でも1番を目指していました
どの試合でも、何かしらでピンチなことも多かったんですけど。どの大会もしっかり「自分の最高の演技をしたい」ということだけ考えて。
もうずっと遊んでないですね。夏休みも遊びに行けたのは2日間だけでしたし。もう記憶にないぐらい遊んでないです。
ショートで一度経験しているからフリーで「ああいうところがだめだったな」とかがその1日で改善できて、そこがいつもいい結果につながっています。
(ジュニア時代)自分には能力がないと思い込み、直ぐに緊張するタイプだと思い込んでました
(2018年NHK杯女子フリーで優勝)ガッツポーズせずにはいられなかった(笑)
とにかく今は世界の頂点を目指す。ただ、それだけです。
大会が終わって緊張がほぐれた時のアイスショーが楽しみで仕方ないんです。
「こういう時に自分が焦ってると跳べない」という失敗をたくさん経験して、「これは絶対にやってはいけない」という心の状態がわかったので、そうならないようにする。
ライバルに勝って嬉しいとかはないです。自分の演技ができたことが嬉しいです
トリプルアクセルは本当に大変で、跳ばない選択もあったと思います。だけど様々な理由から挑戦し続けました。
ジャンプの安定感が出ないと演技構成点も伸びていかない
食事には気をつけています。特にパンケーキとかパフェとか、カロリーの塊みたいなモノはもう何年も食べてない
(トリプルアクセルの成功率が上がった要因は?)精神面です。自分を理解してきたことです
諦めずに跳び続けることが非常に困難になっていったのを自分もやっていて理解できます。本当に素晴らしいと思います。
飛行機などで全く動かない1日があると3日戻すのに時間がかかる。飛行機の遅延で3日間、滑れなかった時は戻すのに1週間くらいかかりました。
生きている中で目指している事はフィギュアスケートくらい(笑)。一番大事です。
どの大会もしっかり“自分の最高の演技をしたい”ということだけ考えて
トリプルアクセルをやらない方が良かった、なんていう思いはしたくなかったので、何度失敗を重ねても、跳び続けてきました。
(コンディションを保つために気をつけていることは?)ストレッチは絶対にやります。ストレッチをやらないと次の日がしんどくなっちゃう
フィギュアスケートは寝ることと同じくらいの存在です
テレビは全く見なくなりました。だから注目されていることに気づかなかった(笑)。
浅田真央さんを尊敬しているのはトリプルアクセルを跳び続けたからです。自分の経験でそれがどれほど大変な事かが分かります。
最後の喜びを味わえるための唯一のチャンスは、やっぱりスケート。
いま目標までは10%くらい。私はまだ大きな重圧は経験していないから
現実を見ること。できないのにできると思わないこと
まだまだ私は経験不足です。もっと色々と経験して、完璧に、「自分は出来る!」と自信が持てるようになりたい。
サトコちゃん(宮原知子選手)の練習中の態度が自分への一番の刺激です。何かにてこずった時でも出来るまで何度も何度も繰り返す、その姿から学びました。
どの試合でも安定した成績を出すことが大事
何度失敗を重ねても、(トリプルアクセルを)跳び続けてきました
変な踏み切りでもきれいに着氷しているとそのイメージで行けてしまう
スケートを始めたのは3歳の時で、姉と母とスケート場に行きました。何度も転んで、立ち上がってはまた転んで
出場する選手によって自分の心が乱されないでいる事が大切
体重と体脂肪は定期的に測っていますし、食事には気をつけています。特にパンケーキとかパフェとか、カロリーの塊みたいなモノはもう何年も食べてないかもしれません。次の日に絶対後悔するので、食べるとしても100kcal以下の何かです。
(浅田)真央さんに近づけるようにという事だけを思っている
どの試合でも上手くこなさなければ、またあの惨めな気持ちになると思い知らされて、もうあんな気持ちにはなりたくはない。
“できる”って思いすぎると、気を配り忘れたりとか、そういうことがないように意識
トリプルアクセルという大技を入れることで、他の選手よりもミスが多くなっていて、そこで自信を失くした時もありました。自分は弱いと思ってしまっていました。
微妙な違いを感じ取れるようになったのもトリプルアクセルさんのおかげ
木曜日以外は毎日午前中に練習がありますね。午後も練習がありますし、フィギュアのための陸上トレーニングとバレエ、そしてダンスもやっています。あと接骨院も通っています。ですので、毎日いろいろと予定が入っていますね。学校は行ける時はちゃんと行きます。もちろん、土日も練習しています(笑)。
トリプルアクセルの練習を始めたのは小6か中1の13歳でした。14歳で回転不足でしたが着氷しました
トリプルアクセルと4回転は全然違っていて、4回転はうまくいけばどんどんその調子でいけたりするんですけど、トリプルアクセルはちょっとの軸とかで変わってしまうので、4回転もすごい難しいんですけど、トリプルアクセルは同じくらい難しいです
本番前に試合の会場をよく見渡して、「今からここで試合しますよ~」と自分に言い聞かせて、氷に立ってる自分をイメージしておくようにしています。
集中して緊張しないようにオリンピックでもするためには、世界選手権でいい成績を残していかなきゃいけない
シニアに上がったら絶対ミスはしてはいけない、安定感がないのだけは避けたい
何でも1番を目指していました。体操だけじゃなくて、読み、書き、計算、色んな種目があるけれど、全部1番になろうと頑張りました。
何事もチャレンジすることが好きで、勇気はある方だったので、難しいことでも「自分ならできる」と言い聞かせながら頑張っている日々でした。
トリプルアクセルは集中力がないときはダメだけれど、『跳べる!』と思ったら跳べるようになってきました
フィギュアはホントに繊細なので、運動したり、体を動かせない丸一日があると、次の日は別人のように調子が悪くなる時もある。
毎日、毎食、間食も全部(カロリー)計算しています
振り返ってみると自分に自信を持ってないし、自分を信じてもいませんでした。自分には能力がないと思い込み、直ぐに緊張するタイプだと思い込んでました。
うまく飛べた時の感覚を絶対に忘れないように、毎日の練習で思い出しながら飛んでいます。
(小学校の卒業文集)
『夢に向かって』紀平梨花
「紀平さんの得点。85.68。現在の順位は第1位です。」
そのしゅん間、私は変わった。
大きく成長した。
プログラムで「ノーミス」という大きなかべをこえることが出来たのだ。
最終結果は3位だったが、私は最高記録を出すことが出来た。
近畿大会という、あの大きな舞台で3位をとれたことが、私の心を大きく変化させた。
その時、私にとって明るい未来が見えた気がした。
その日から何週間かたった頃、
テレビに映っていて、とてもびっくりした。
私はその時決心した。
「必ず、オリンピックで優勝して、コーチになる。」
そういう気持ちだった。
それからまた小学校生活が始まった。
友達にも、テレビに出ていたねと言われ、応援されて、期待されているということを改めて実感した。
大社小学校での生活は、フィギュアスケートの影響で大きく変わった。
毎日早退をくり返し、やっとここまで来た。
応援して下さった先生には、とても感謝している。
出られなかった授業の所も教えて下さったり、授業を後回しにしてもらったりして、たくさん迷惑をかけてしまった。
だが、これまでのおかげで、NHK杯の花束ガールというものに呼ばれた。
この前までの自分にとって、とても遠くあこがれの仕事だった。
その仕事が間近にまで来て、とっても嬉しかった。
NHK杯で、たくさんのトップスケーターを近くで見て、また私は大きく成長した。
将来、私はその場所で花束をたくさんもらえる選手になる。
だから私は今も、夢に向かって前進する。