アンドレ・ジッド(Andre Gide)
職業:小説家 誕生:1869年11月22日 死没:1951年2月19日 出身:フランス
文壇誌 新フランス評論(NRF)創刊者の一人。『日記』は半世紀以上書かれ、フランス日記文学を代表する作品である。1947年ノーベル文学賞受賞。
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アンドレ・ジッドの名言格言
あなたの真実が嫌われるのは、あなたの偽りが愛されるよりもいい
己を知ろうとする芋虫は、決して蝶にはならぬだろう
美しく死ぬのは、さほど難しいことではない。しかし、美しく老いることは至難の業(わざ)だ
金持ち連中の軽蔑には容易に耐えられる。だが一人の恵まれない人の視線は、私の心の底に深く突き刺さってくる
人生はよくなるものだという確信を捨ててはいけない。それがあなたの人生であれ、他人の人生であれ
未来!この未来を創造するものは諸君をおいて他にはないのです
長い間、海岸を見失うだけの覚悟がなければ、新大陸を発見することは出来ない
目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる。目の見えない人間は、見えないという幸福を知らずにいる
人にはそれぞれに素晴らしい可能性がある。自分の力と若さを信じることだ。「自分次第でどうにでもなる」と、絶えず唱え続けることを忘れるな
己の内に存在するものに忠実であれ
ひとたび睡眠というこの青春の泉に浸すと、私は自分の年齢をあまり感じないし、自分がまだ健康であると信ずることができる
人の一生は長い旅行だ。書物や人間や国々を通ってゆく長い旅だ
罪とは魂を曇らせるすべてのものをいう
もし手元に良いペンと、良いインクと、良い紙があったら、わけなく傑作を書けそうな気がする日々がある
ただ一つのもののみを欲し、それをずっと欲し続けるべきだろう。そうすれば確実にそれを手に入れることができる
芸術が上昇するためには、それに抵抗する力に頼る必要がある
ああ!青春!――人は一生に一時しかそれを所有しない。残りの年月はただそれを思い出すだけだ
嘘で固めた自分で愛されるよりも、本当の自分で嫌われた方が、気持ちがいいではないか
幸福になる必要なんかありはしないと、自分を説き伏せることに成功したあの日から、幸福がぼくのなかに棲みはじめた
懐疑は、おそらく英知の始めかもしれない。しかし、英知の始まるところに芸術は終焉(しゅうえん)する
あるものを正しく判断するためには、それを愛したあと、いくらか離れることが必要だ。それは国についても、人間についても、そして自己自身についても本当である
あらゆる瞬間を見逃さず、今までにない新しいものをつかみとれ。自分の好みにかまけてはならない
平凡なことを、毎日に平凡に実行する。これを非凡と呼ぶ
家庭よ、閉ざされた家庭よ。私は汝を憎む
幸福は対抗の意識のうちにはなく、協調の意識のうちにある
訪れるものを喜んで迎え、それ以外のものを望んではならない
本を読むにせよ、音楽を楽しむにせよ、すぐそこに没入しようなどとは決して求めてはいけない。もしそうしたいならば必ず大昔の作家を選ぶこと
幸福になる秘訣は、快楽を得ようと努力することではない。努力そのものの中に、快楽を見出すことである
私は無信仰だ。だが、決して不信仰とはならないだろう
目が見える人間は、目が見えるという事が、いかに幸せであるかを、ほとんど感じずに生きていく
我々は、まず人間から出発しなければならない
人が褒められているときの表情ほど、愚かしいものはない
同じ生活を営み、お互いに愛し合っている二人の人間が、どの点までお互いに謎であり、城壁をめぐらしていることができようか
未来は外からくるものではない。未来は諸君らの内にある
人は誰でも素晴らしい可能性を秘めている。「自分次第でどうにでもなる」ということを、忘れてはいけない
大芸術家とは、束縛に鼓舞され、障害が踏切台となる者であります
過ぎ去ったことを悔やむのはやめましょう。もう頁(ページ)はめくられてしまったのですもの
心というものは、使わずにおくと干からびるものである
愛される男は、正直な話、女にとって、愛を引っかける釘くらいの値打ちしか持っていない
偏見は文明の支柱である
いちばんいやらしい嘘は、いちばん真実に近い虚言だ
偽りの自分を愛されるより、ありのままの自分を憎まれる方がましだ
真実の色は灰色である
幸福の思い出ほど幸福を妨げるものはない
貞淑、それは虚栄である。それは形を変えた自尊心である
喜びをあらかじめ計画することをやめ、一瞬一瞬のもつ新鮮な驚きにひたろう
人間は束縛によってのみ、自己を絶滅から救いうる
木と草は、自分の子孫があまり自分のそばに生えないように気を配る。なぜならば、そうしなければ子孫のために窒息させられてしまうからである
神の到来を待ち望む者は、自分が神の御手の中に現在いることがわからない。神と幸福は不離一体であるという信念を抱いて、あらゆる幸福を現在のこの一瞬の中に注ぎ込むことだ
私の死んだのち、私のおかげで、人々がより幸福に、より立派に、より自由になったと認めると思うと、私の心は温まる。未来の人類の幸福のために私は私の仕事をした。私は生きた
あらゆる美徳は自己放棄によって完成される。果実の極度の美味は、果実が萌芽を求めていることにある
眠りには素晴らしいものが用意されている。すばらしい目覚めがそれである。だが、すばらしい眠りなど在りはしない
芸術は拘束より生まれ、闘争に生き、自由に(=自由のために)死ぬのであります
鳩は、自分の翼を束縛する此(こ)の空気が無かったならば、もっとよく飛べるだろうと思うのですが、これは、自分が飛ぶためには、翼の重さを托(たく)し得る此の空気の抵抗が必要だということを識(し)らぬのです
長い間、海岸を見失うだけの覚悟がなければ、新大陸を発見することはできない
あえて馬鹿に見せるということは大きな知恵である。だが、そのためには私にはいつも欠けていた、ある種の勇気を必要とする
私の思想は、私に、自分自身で確認したもの以外、何ものも真実とは認めさせない
芸術は常に一(ひとつ)の拘束の結果であります
誤りと無知とによって作られた幸福など、私は欲しくない
幸福になる必要はないと、思い始めた日から、私は幸福を感じるようになった
未来を創造する者は、君達をおいて他にいないのです
ある年齢以後になると、友人を選ぶよりは、友人に選ばれる場合の方が多い
憂鬱は凪(な)いだ熱情に他ならない
恋をした後の最大の幸福は、自分の恋を告白することだ
人間がもう少し気違いで無かったならば、戦争から生まれる悲劇を逃れたはずである
自分に理解力がないことを苦痛に感じるためには、すでに相当の理解力がなければならない。馬鹿ほどうぬぼれの強いものはない
私が願っているのは、はたして幸福なのだろうか、それともむしろ幸福への歩みなのだろうか