ホメーロス(Homerus)
職業:吟遊詩人 誕生:紀元前8世紀? 死没:不詳 出身:古代ギリシア
西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』の作者と考えられている。今日でもなお、ホメーロスが実在したのかそれとも作り上げられた人物だったのか、また本当に2つの叙事詩の作者であったのかを断ずるのは難しい。それでも、イオニアの多くの都市(キオス、スミルナ、コロポーンなど)がこのアオイドスの出身地の座を争っており、また伝承ではしばしばホメーロスは盲目であったとされ、人格的な個性が与えられている。しかし、彼が実在の人物であったとしても、生きていた時代はいつ頃なのかも定まっていない。
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ホメーロスの名言格言
神々は、その言いつけを人間が忘れずにいることをつねに望まる。
恥を多く知る人は、殺さるるよりも救わるるもの多し。されど、逃ぐる人々には名誉も安全もなし。
ありとあらゆる形の死は、不幸なる人にとりて憎悪に満つれど、最悪の憎しみは飢えによる死なり。
放浪の人生ほど人間にとって悪いものはない。
あまり永すぎる休息は苦痛なり。
逆境における希望、順境における気づかいは、禍福に備える心情なり
他人の秘密をせんさくすべきにあらず
多くを欲する者はつねに多くを必要とする
地上で呼吸し、かつ匍う限りのすべての者のうちにて、人間より以上に弱きものを地は養わず。
酒は働く人に大いなる力を増大せしむ。
眠りはまぶたを蔽うや、善きも悪しきも、すべてを忘れさせるもの。
人間は樹木の葉のごとく、大地の恵む果実を食し、きらびやかに栄えることもあり、時、変われば忽ちにして生命ははかなく死滅するものなり。
過ぎ去りしことは、過ぎ去りしことなれば、過ぎ去りしこととして、そのままにせん。
いかなる者も己自身にてすべてをなし得ず
涙のたむけは、われが渇望するすべてなり。
命なき死人の王となるよりも、生きて、暮らしの糧も少なく、土地を持たぬ農奴になりたし。
勝利は同じ人間のうえに永久にとどまらず。
最上の勇者でさえ自己の力以上の戦闘をしかねる。
相互信頼と相互扶助にて、偉大なる行為はなされ、偉大なる発見がなさる。
人間は幸福よりも不幸のほうが二倍も多い。
たとえ正義の動きは緩慢なりとも、邪悪者を打破するは必至なり。
最悪の暴君は蜂起する群衆。
友のために死ぬとはさほど大きな困難ではない。そのために死ぬ価値があるほどの友をみつけるよりは。
弱き人々でも団結は力を与う。
重労働を多くの人で共有すれば、その仕事は軽くなる。
平時における賢者は戦争に備う。