原泰久の名言格言36選

原泰久(はら やすひさ)

日本の漫画家。代表作は『キングダム』。

原泰久の名言格言

記載があるものをねじ曲げることはしないように、できるだけ気を付けてます。ただ史実に記載がないものは、「そうだったかもしれないよね」という感じで自由に描いていて。羌かいが女なのも「『史記』に男とは書いてないよね」というスタンスです

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髭を生やしてないと罪人、っていう文化の時代ですけど、みんなが髭を生やしてて結ってっていうのもマンガ的にどうなのかなと。僕は中国の歴史そのものを描きたいわけじゃないですから。ある種、設定を間借りしているというか

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僕、楽天的なんですよ。明るいほうにばかり考える癖があるので、実は逆に10年やったらもうちょっと売れるんじゃないかって思っていましたね。毎年担当さんと、年賀状で「今年は新刊単巻で100万部目指しましょう」って鼓舞しあってるんです

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最初は本当におじさんが苦手で、井上先生の「リアル」でおじさんがどう描かれているかをこっそり研究したりしてました。昌文君とか、最初やたらおでこのシワが多すぎて、逆に今のほうが若いみたいな変な感じになってるんですけど、そうやってるうちに描くのが楽しくなってきて、今はおじさんを描くほうが楽ですね

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「キングダム」の前身となる、政と信の子供時代の読み切りを描いてましたね。もともとは政を主人公としか考えてなくて、信は引き立て役みたいな感じで、あまり重要には考えていませんでした

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なかなか生粋の悪は出てこないですね。悪役が出てきても、僕はついついそのキャラが悪に染まった理由を求めてしまうんです。完全なる悪人を倒すと単純に気持ちいいっていうのはわかるんですけど、そこに至る原因とかが見えてくるとどうしても、「誰しも原因があってそうなってしまったんだ」って思ってしまうので

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映画だとどうしても、合戦を撮ろうと思うとお金を掛けた大作になるじゃないですか。でも同じことをマンガでやれば、元手も掛からず手で描けばいいだけだぞ、と

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初連載だったので「1年続くかしら」って親は言ってましたけど、僕は「いや、これは10年かかるよ」って最初から思ってました。でもいざ始めてみたら、2、3巻で終わると思ってた成きょう編が5巻も掛かっちゃったので、「あれ?」と

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1コマだけ出てきたキャラがこのあと大きなことをやらかしたり。ときどき忘れてるものもありますけど

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あくまで僕が描きたいのは戦う人間のドラマで、「完全なる歴史ものを読んでる」って思われちゃうと、僕の中で読み手との距離が遠くなるんですよ。そして僕も入っていけなくなってしまう。そこで「厳密に考えすぎるのは1回やめよう、必要最低限のことだけやろう」と思って

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そもそも僕、マンガよりも映画ばっかり観てるほうだったんです。だから空間を感じないとイヤなんですね

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小さい頃から大河ドラマとかが好きで、中学のときに「独眼竜政宗」を見たり、マンガ「赤龍王」を読んだり、司馬遼太郎作品にハマった世代で。自然に歴史に興味を持つようになったんですね

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いろいろ調べたり詳しい方に聞くと、今の研究だと(暴君とは)逆で、始皇帝はすごい先を見ていて、新しすぎて失敗したっていうことになってきているらしいですよ。そこはおいおい描けると思うんで、今温めてるところです

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会社員のおじさんたちってみんな、面白いんですよ。熱いけど怠ける人もいるし、ケンカしたり飲みが大好きだったり。外からはみんな一緒に見えるけど、いろんな人がいて、必死でやるときはやる。それがカッコいいなと。だから実感として、泥臭く汗をかく大人がしっかり描けてるんじゃないかと思いますね

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映画監督になりたいと思って芸術寄りの大学に行ったんですけど、なかなか食べていくのが難しい世界と知って。それで、マンガなら自分の物語を全部形にできると思って、本格的に描き始めたのが大学3年のときです

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人の手だけでやれるという、一番マンガの強い部分が出るなと。同じことを映画でやったらものすごい資金が掛かるけど。紙とペンだけでなんでも自由に創造できるっていうのは、マンガの一番の魅力であり武器ですよね

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井上先生に言われるまでは、僕の中では信の顔なんてまったく問題になってなかったんですよ。話をどう面白くするか、ネームばかりにエネルギーを使ってて。「ストーリーはもういいから、とにかく信の目だよ」と言われたから「えっ!?」と驚きました

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(王騎が死ぬ場面を)描きながら自分でもボロボロ泣いていましたね。いつもキャラクターが死ぬときは、普通に涙してしまうんですけれど

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ただ単に歴史の授業でキーワード的に暗記するものじゃなくて、こういう流れでこれがこうなって、次にこうなったんだよっていう、誰かが血を流して得た恩恵みたいなものと、失敗して得たもの、そこを最後に描ければいいかなと思ってますね

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物語を作るのが好きで、マンガ用だったり映画用だったり小説用だったり、とにかくいっぱい考えて。100以上作ったと思いますね

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(「キングダム芸人」によって)認知度が上がったので、取材を受ける機会が増えましたね。あれから半年はいろんな雑誌で取り上げていただいて。連載の合間に受けてたので、休みはその分なくなりましたけど。うれしい悲鳴でした

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ずっと福岡にいたので、飛行機に乗って東京へ行き、3日間で12誌の編集部に持ち込みをしました。それでヤンジャンの今の担当さんが拾ってくださったんです

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やっぱりこの歳になると、みんな親への感謝を感じるようになってくると思うんですけど。また、自分が親になってという話だと、子供が死ぬ場面はあんまり描きたくないなっていうのはやっぱりあるかもしれないですね

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井上先生の指摘を受けて信の目をハッキリ描くようになって、周りの絵にももう少し気を配るようになりました。背景とかもひと通り、ちゃんとキャラが見えるようにしたり

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飛信隊が敵陣に切り込んでいく場面だったら、まず僕が主となるキャラを描いて、飛んでる人とかもちょこちょこ描いて……あとは鉛筆でパッと人物描いたのを「増やして」って渡して、ペン入れ自体はスタッフがする感じですね。よほどのことがない限りコピーとかは使わず、オールアナログです

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描こうと思えばいくらでも描けちゃうから……。僕が倒れない限りは、ちゃんと描き切れると思います。心配はそこだけですね

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大学4年でちばてつや賞の準大賞をいただいて。在学中に読み切りを描かせていただいたりもしたんですが、連載には全然届かなかったんですよね

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キャラは自由にその場の勢いで動くんですけど、ストーリーというか展開はかなり緻密に作り込んでるほうだと思いますね

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マンガを描くっていう文化はないような環境だったんですけど、休み時間に自由帳にキン肉マンを描いていたら、友達が「描いて描いて!」って列を成していたり。そういう快感は小学生のときに少し覚えていましたね。でもそれが仕事になるとは、一切思ってなかったです

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黄金期のジャンプは、毎週親に買ってもらって全部読んでました。単行本はそんなに買ってもらってはなかったんですけど、ジャンプを部屋にずっと置いて、とにかく隅々まで読んでましたね

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