又吉直樹の名言格言56選

又吉直樹(またよしなおき)

日本のお笑いタレント、小説家、俳優。お笑いコンビ・ピースのボケ担当。相方は綾部祐二。吉本興業東京本社(東京吉本)所属。第153回芥川龍之介賞受賞作家。2015年(平成27年)自身が書いた小説『火花』で新人小説家の登竜門・芥川賞を受賞。お笑い芸人での受賞者としては、史上初の快挙となった。

又吉直樹の名言格言

難しいとか、俺には合わへんとか、面白くないって、例えばその時思ったとしても、それは自分がその本を読むタイミングじゃなかったり、能力がまだなかったりするだけで、面白くない本ってないんじゃないかと僕は思うんですよ

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本も一緒で、読み重ねていくのに段階があって。まずは、書かれてある物語が純粋に面白い、言葉の選び方や言葉遣いが面白いとか、なんでもいいから楽しさを知ってもらいたい。とりあえず自分なりに好きに読んでみて、難しいことは後から分かっていけばいいんです

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歩幅を間違えてました。自分は足が短いと肝に銘じよう

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小説って特定の層やマニアだけに向けたエンターテインメントじゃなく、全員に平等に開かれているものなので、気楽に手に取ってもらえるきっかけになっているならありがたいです

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(相方の綾部さんは火花について何かおっしゃってますか?)一緒に書いたことにしようとしてますね。「今年からギャラを折半にしよう」と言い出しています(笑)

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スター選手がかっこ良くゴールを決める瞬間を見るのが一番面白いですし、それがサッカーの醍醐味

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雨のおかげで、「まだ降ってましたか?」と話し掛けて貰えた

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チューリップって本当にチューリップですね

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月が凄く大きくて感動した。ただ、それを誰かに伝えたいという無邪気な欲求が自分から消滅していて寂しい

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映画館で、品川ヒロシ監督の『Zアイランド』を観た。すごく面白かった。何度も声を出して笑った。なのに、夢に出てきそうなほど怖かった。笑いと恐怖と興奮が、色々な人生を巻き込んで、さらに大きな感情になっていった。俳優さん凄い。先輩も凄い

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「ぺぺ」、「ペペロ」、「ペペロン」、「ペペロンチ」、「ペロ」、「ロン」、「ロンチ」、「チーノ」、「ロンチーノ」。9人の名前にわけることが出来るペペロンチーノを下北沢で食べています

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後輩のロシアンモンキーとマキシマムパーパーサムが解散する。面白いコンビの解散は寂しいけれど、この二組が僕達同世代の芸人に与えた影響と功績と痕跡は絶対に消えない。ただ、彼等は四人とも僕が真面目な話をすると『ボケろや!』とか言うてくる鬱陶しい部分もある

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自分に過度な期待をしない

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今から、吉祥寺の『百年』で、キャラバンの難波麻人と話してきます。難波とは中学の同級生です。中1の時、お気に入りの自転車にまたがった難波は、格好いい表情で「見とけ」と僕に言うと、急な坂道を凄まじいスピードでくだって行き、転んで骨を折り、ひと夏を無駄に過ごしました。あほでした

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自分に対する女心は、自意識が邪魔をしてわからないんです

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少し早いですが、来年の目標が決まりました。もう一度、50mを6秒台で走ります。理由は聞かないで下さい。理由を今、考え中ですので

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エッセーを書いていたので、文章を書くこと自体は慣れていたんですけど、小説は全く違うもの。それでも、ある時急に書きたいという欲求が湧き上がってきたんです

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皆でご飯を食べたあと、タクシーに乗った。運転手さんに、『なに食べてきたの?漬物の腐ったような臭いがするけど、不味くなさそうだな』と言われました。正直、怖かったです

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入口で面白くないと思ってしまったら、そこから面白さを分かっていくのはめちゃめちゃ難しい

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『赤い屋根』という一風変わった名称の建物があった。その二軒隣の建物の屋根も赤かった。『赤い屋根』の屋根よりも赤かった

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この登場人物ならなんて言うかなあと考えるんです。先輩芸人の神谷が「美しい世界を全力で壊す。ぶっ壊したらさらに美しい世界が、そこに現れるんや」と言いますが、書く前から頭の中にあったのは「美しい世界を全力でぶっ壊したら、笑いが生まれる」というところまで。でも、その後の「ぶっ壊したらさらに美しい世界が現れるんや」というのは神谷の言葉。それには自分でもびっくりしたんです。神谷の言った理論が今度は僕の中に入ってきて、さらには小説の構造全体に影響を与えていったんですよ

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本や小説って面白いなって思ってくれたら、誰か他の作家の小説でいいから、2冊目に行ってほしいです。(自分の小説が)そういうきっかけになればいいですね

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家にはCDが大量にあるため、聴きたい曲が直ぐに発見できない。で、昔よく聴いてたのCDをタワレコに買いに行った。『あじさい公園…あじさい公園…あじさい公園…全然無いなぁ』と思ったが、それはパンサー向井の前のコンビ名だった。僕が聴きたいのは、『残像カフェ』全然違う。いや似てるのか

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僕は何かに反応することや摩擦の結果でしか、自分の考えていることを超えられないんです。10代のころから、偶然性とかに結構ゆだねてきたんで

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35歳になりました。20代の時、占い師が僕の手相を見ながら、「34…35、あっ!」と言ってました。帰り際、「身体に気をつけて」と言われました。びびらせんなや、と思いました

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せきしろさんの新刊『海辺の週刊大衆』を読んだ。無人島に流れ着いた一人の男。側には1冊の「週刊大衆」だけがある。この小説の設定を聞いただけで僕は笑った。読んで更に笑った。どんな状況にあろうとも、面白いことを考え続ける人、考えてしまう人がいる。そんな人が僕は好きだ。泣けるほど好きだ

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怖かった。毎日、僕らに何ができるんやろう。何かできることからやろうと徐々に思うようになった…

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ひさしぶりにシンナー吸うてる奴を見たと思ったけど、すれ違う時によく見たらベビースターを丁寧に食うてる若者やった

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最初の一言が、『ライオンのエサ見たことあるか?』だったなら、僕はその人の話を聞く

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芸人の世界の先輩後輩の上下関係という設定だけ決めて、後は何の制限もつけずに(火花を)書きました。だからより自分に近い言葉でストレートに書けました

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最悪な少年の『それくらいで事足りる恋だった』というCDを繰り返し聴いているのですが、だいぶ刺さりますね

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書評家の方や本読みのプロが書いた解説や書評って、本好きの人間からすれば、発見があったり、本を読むきっかけになったりします。けど、本の好きな人だけに向けて書かれている節があったりしますよね。そういうのになじみがない人が触れると、本はものすごいややこしいことが書いてある別の世界のもんやな、と苦手意識を持ってしまうと思う。読書は選ばれた人間しか味わえへんみたいな部分は、違うと思うんですよね

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「書きたいな」というテンションが上がってきた時に、何を書くかを具体的に考えた方がいいかと思っているんです

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僕はネットの評判は一切気にしないですね。というか、全く見ないので

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フルーツポンチ村上から、「中村文則さんの『教団X』を読み終えたんですが、凄すぎて、興奮して電話してしまいました。今から、もう一度読みます」という電話があった。本当に凄い小説。僕も同じように二回読んだ。そして、村上に触発されて三回目に突入している。破格の面白さ

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難しくて理解できない本に出会ったときに、一旦本を置くんですよ。それから100冊ぐらい本を読んで、もう一度その難しかった本を開いたら、文字がめちゃめちゃデカく見えるんですよ。読める!ってなるんですよ。わかるぞ!わかるぞ!!って読んでくと、活字が躍りだすっていう感じを超えて、自分が本の世界に360度入り込んでしまうみたいになるんですよ!

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小説書くのはめっちゃ楽しかった。どんどんできていく喜びがありますから。一回小説書いたら絶対癖になるみたいですね

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二十代前半の頃、京王井の頭線の三鷹台に住んでいました。今日は、その三鷹台にある大学の学園祭に来てます。すぐ近くに、当時の大家さんの家があって、毎月家賃を持って行くと、五千円お小遣いをくれる優しい大家さんでした

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吉祥寺で、おばさんに「ピースの又部さん」と声をかけていただきました。おしいです。今はまだ、「綾吉」です。夜に「又部」になります。週末「又吉」に戻ります

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女性の気持ちがわからない

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今日は、尊敬する太宰治の誕生日です。僕が上京してから、桜桃忌に雨が降るのは初めてではないでしょうか。いつも、好き勝手言わせていただいて、本当に感謝しています

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自称文学青年、文学少女と名乗る輩と出会い好きな作家を問われ『太宰治が好き』と答えたとする。すると9割以上の確率で『~昔読んだわ』とか『あ~若い頃読んだわ』と返され、そしてなぜかやったった感を出される。先に読んだ方が偉いルールなどは無い。順番などどうでもよい。重要なのは何を感じるかだけだ。彼等がなぜ青春時代の通過点として太宰を捉えたがるのか?それは一昔前の批評家が太宰の一部の作品に対して発した言葉が簡略化され迷信の様にてきとうに出来上がってしまった定説を鵜呑みにしてしまったからである。彼等は可哀相な被害者達でもあるのだ。いずれにせよ読んで恥ずかしい本など無い

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山下澄人さんの『鳥の会議』という小説を読んだ。凄く面白かった。読んでいるうちに、少年の頃、日常だった恐怖、声、情景が身体のなかで膨らんでいった。友達には絶対に読んで貰う。読後に感じたことを共有したい

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僕は、2週間でいいからみんなからキャー、キャー、言われてみたい。日本に来日したときのビートルズのように

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普段は1日で1万文字書けますが、小説は5時間ぐらい休まずに書いても原稿用紙で3枚とか4枚しか書けないんです。全然違う時間の流れ方をしていたのかもしれませんね

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近代文学が好きなんです。太宰(治)、芥川(龍之介)、(夏目)漱石、谷崎(潤一郎)とかばかり読んでましたから、風景描写がやたら長い(笑)。会話以外は密度濃く書いてしまうんです

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本も音楽も服も好きですけど、アパートを見に行ったりもします。神社とか寺も好きですけど、古いアパートとか変わった建物が好きなんですよね

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本や小説の話は、僕の中でお笑いと密接です。お笑いには、落語、漫才、コント、大喜利、ロケ…っていろいろあるじゃないですか。これらって、職業分けされないのがおかしいぐらい、違った資質がいるんですよ

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言葉を使うという意味で、共通するとこは多いのかな~と思いますね。お笑いが文学に与えている影響もでかいでしょうし、日本の文学の起源は落語にあったようなものなので、密接な関係にあるでしょうねぇ

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(神谷と後輩の徳永という2人の芸人の壮絶さというものは普段から感じているのですか?)芸人ほどあほで楽な商売はないという人もおるかもしれませんし、こんな壮絶な人もいます。徳永が物事をシリアスに捉え過ぎるので、神谷がここまですごくなったのかも

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最初の一言が、『爬虫類を飼うしかなさそうな奴がこっちを見ていた』だったなら、僕はその人の話を一応は聞く

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綾部さんから写真が送られてきました。『an・an』は欲しいけど、綾部さんの写真はいらないので本当にやめて貰いたいです

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お笑いに入ったきっかけというきっかけは特に無いんですけど、小学校からお笑いが好きで、芸人になりたいなと思ってて、悩みもせず葛藤もせず「やるもんや」と感じてました

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夏目漱石の「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」、太宰治の「お伽草紙」など、落語っぽい話は今読んでも面白い。それは多分人間の表層じゃなくて、本質的にずっとおもろい所。滑稽さみじめさ、笑うしかないわ~ってことが書かれているので、そういう所は参考になるのかもしれないですね

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沖縄花月の合間に、近くの商店街を歩いていたら、「直樹!」という声がして、振り返ったら親戚だった。そういえば、僕は直樹だった

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僕にとってファッションは自意識との闘いなんです。どう見られるか、どう見せたいかじゃないんですよ。笑われるのを覚悟のうえで、断トツに尊敬してる志茂田景樹さんとかドン小西さんみたいに、好きな服を好きに着るのがオシャレだと思うんですよね

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