草笛光子(くさぶえ みつこ)
日本の女優。華やかな貴婦人からうらぶれた婦人まで多彩な役柄を演じ、『社長シリーズ』をはじめとする東宝喜劇に多数出演した。
草笛光子の名言格言
ミュージカルの醍醐味は歌と踊りとお芝居を体のなかで結婚させることだと思う
思えば日本にミュージカルのミュの字もなかったころからニューヨークに通い、たくさんの舞台を観た
今はたくさんのミュージカルが上演されるようになり、いい俳優がそろって水準も上がった。前だけを見て走り続けてきた私がいつの間にか『レジェンド』と呼ばれるようになった
出ているのはどんな人たちなんだろうと思い、俳優たちが通う現地の学校の授業も聴講した。この雰囲気を日本に伝えたいとの思いで舞台に立った
『畳の上で踊れるわけがないから日本でミュージカルはできない』とも言われていた
とても難しいけれど、舞台でしゃべっているうちに声の響かせ方がだんだん歌になって、セリフから歌にうまくもっていけたときは自分でもゾクゾクする。それを私はいつからかセリフと歌に『橋を架ける』と言うようになった
日本でテレビの本放送が始まる前、NHKラジオの番組で森繁久彌さんと共演し、マイクの前で歌とお芝居を収録した。そのころは『歌入りドラマ』と呼ばれ、歌とお芝居は今のようにつながっていなくて分かれていた