落合博満の名言格言集

落合博満(おちあい ひろみつ)

職業:プロ野球選手(内野手)、監督、野球解説者 誕生:1953年12月9日 出身:秋田県南秋田郡若美町(現・男鹿市)

選手時代は1979年から1998年にかけてロッテオリオンズ、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ、日本ハムファイターズに在籍し、史上4人目の三冠王を達成した。また、日本プロ野球史上唯一となる3度の三冠王も達成している。2004年から2011年まで中日の監督として指揮を執り、全ての年でAクラス入りを果たし、4度のリーグ優勝、1度の日本シリーズ優勝を達成。

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落合博満の名言格言

当てられたのに何でやり返さない、と言われることもある。やり返すことは簡単なことだが、野球は勝ち負けを競うスポーツ。当たり所が悪ければ死の恐怖がつきまとう。うちの選手を痛みを与える側にはさせたくない。狙ってぶつけにいく野球をやっている人がいるなんて信じたくない

誰かがだめだと誰かが出て来るんだよ、それが新旧交代っていうんだよ

疲れてるのか? まだそんな歳じゃあないだろ? 30代だろ? 疲れてるんだったら、いつでも休ませてやる。野球辞めたらただの人だ

自分の好き嫌いで選手を使ってはダメ。自分で自分のクビを絞めることになる。勝負は勝たなくてはいけない。勝たなきゃみんな納得しないでしょ

けが人は出せないし、無理をさせられない。無事にチームに帰すことが大事。オールスターは勝ち負けより、選手たちが楽しんでくれればいい

やるからには、負ける勝負はしません

スキを見せない。目指しているのはこういう野球。当たり前のことが当たり前にできる野球なんだ

何か選手に話をしなくてはいけないと思ったとき。選手が何かシグナルを発していると感じたとき。話をすることで落ち着きが出てくれることもあるだろう。しゃべるときはしっかり考えて、言葉を選びながらしゃべる。思いつきではしゃべらない

オレの前で痛い痒い言うやつは使わない。みんな我慢してやってるんだから

抑えて自信を付け、打たれて勉強すればいい

プロ野球選手にとって、1勝が名誉で1敗が不名誉ではない。ファームでどれだけ成績を残しても、証しにはならない。1試合登板した、1試合出場したその「1」という数字を残すことが、どれだけ重要なことなのかをかみしめ、選手は若いときから夢中でプレーしてほしい

ユニホームの着方一つをとっても、プレーする選手にとっては意味があるということをわかってほしい。いつものスタイルと、少しだけ違っているだけで、動きづらくなる。見た目のいい、悪いではない。求めるのは、一番の動きやすさ

記録は伸ばしてやらなくてはいけない。記録は残る。孫子の代まで語り継がれるものなんだ。その記録が破られるとき、もう一度、その名が復活する。そういう位置につける選手には、記録をつくってほしい

開幕で1軍枠から漏れたからもうダメだと思うか、虎視眈々と上を狙うのか。どうせおれは、と落ち込んでいく選手は淘汰される。ベンチがどんな選手を使いたがっているのか、今、1軍のチーム状態はどうなのかといった嗅覚を持たなきゃいけない。そう考えるセンスも必要になる

打ったからすぐに復調、打てなかったら不調というほどバッティングは簡単じゃないんだ。たった1球でガラリと変わるって言ったろう? ただ打者にとって、逆方向への打球は調子のパロメータにはなる

いちいち、言われることを気にしてたら身が持たない。おれの仕事は、このチームを優勝させることだ

できることをやればいい。周りはやれないことを望む。自分でも「できる」と思ってやるからドツボにはまるんだ。できっこないって。勘違いをするやつとしないやつの差が、ついてくるんじゃないかな。この世界でずっと野球を見ていると

自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある

この世界はユニホームを脱ごうと思って脱げる選手と、脱がされる選手がいる

人間が投げてるんだ。悪い時だってあるよ。1試合や2試合でバタバタしなさんな。これまであいつにどれだけチームが助けられてきたことか。それを考えないといけないだろ

アトラクションを楽しみに見に来る人。負けてもいいから他の事でファンサービスしてほしいという人。勝ってよと思う人。ファンは何を望んでいるのだろう。今年のドラゴンズは負けてばかり。一つ言える事は、残念ながら今のところ勝つという一番必要なファンサービスができていない

黙々とデータに目を通している選手が一流になるのではなく、実際に対戦した投手の印象を自分なりに整理し、「こういう場面ならこうしよう」と自分の方法論を確立しておく選手が成績を残していくのである

勝つ自信がなくなったらサッサとユニフォームを脱ぎます。選手や応援してくれる人達への裏切りになる

欠点を直すこと、それはよい部分が失われることでもある

起用する方としては、今もっている最高の選手と納得するしかない。「どうしてもっと打てないのか」「守れないのか」と怒ることのできる監督は幸せだろうと思う。俺は怒れない。だって、選手はみんな必死になってやっているんだもの

一度、既成事実をつくると、これから先も同じことがあり得る。あのとき詰まった日程でもできたのだから、今回も構わないという流れになってしまうのが心配だ

監督が活躍した選手に抱きつく気持ちがよく分かったよ。喜ばずにはいられないでしょ。前にも言ったけど、このチームは最後まで諦めないんだ。あれだけキャンプで練習したんだもの。それにしても凄いな。選手達は進化してる。着実に成長している。皆が競争してるってことなんだ

監督の私がすべてのことに首を突っ込むわけにはいかない部分もある。だからこそ、私が信頼して任せられるだけの人材を妥協せずに集めたい

監督の仕事は、ペナントレースの最初から最後までベストを尽くして戦うことである

やれるときにやっておかないと後で苦労するよ

プロは一生懸命やるのが仕事じゃない。結果を残すのが仕事。アマじゃないんだから。生活をかけてやってるんだ。でもその責任が誰にあるのかって言えば監督。監督が(メンバー表に)名前を書かないと選手は出られないんだから

ダメだったら、ユニフォームを脱がなきゃいけないっていうハッキリした部分あるでしょ。自分の一番長所をどうやって最大限に出してこの世界で生きていくか。『こういう事をやらせたら俺の右に出る者はいないだろ』、そういう存在になったら、ユニフォームなんか脱がせられません

(若手について)できるか、できないか。できれば(一軍に)置いておくし、できなけりゃ他をさがす。過大評価はしないよ。できることをやってくれさえすればいいんだ。それがみんな(報道陣)の立場と監督の立場の違い。期待を大きく膨らませるのは見ている人だけでいい

監督が言うことに従えばいい、それでは将来的な新しいコーチ、監督は育ってこないだろう。自らでどうすべきなのか、最終的に監督にこういう方向でやりたいと、そこで話しあって、進むべき道を決めて行くことの方が、今のドラゴンズに必要なんじゃないかと

今から40年ちょっと前。田舎から東京に出てきた初めての夏はびっくりした。溶けてなくなってしまうのではないかと思ったほど

こういう場合はこういうプレーはしてはいけないとか、こんなことしては駄目とか。 選手はそんなこと考えちゃいけない。黙ってグラウンドで必死にプレーすればいい

簡単に答えはないから野球はおもしろい。それを見つけるために知恵を絞り、体を使っているんだろうな。私も見つけていない。たぶん永遠に見つからないと思う

厳しい競争は自然にチームを活性化させる。だからこそ選手たちが自己成長できるような環境を整え、そのプロセスをしっかり見ていることが指導者の役割なのだと思う

時間の無駄、休みたいと思えばはっきり言えばいい。だけど篩にかけられるのはそういう選手。言われたことだけやっているのは楽。それはどんな世界でも同じで、一生懸命やっていますと力説してもやっているんだったら結果を出してもらわなくては困る。そこに気付いているのかな

最も厄介なのは、言葉は悪いが、感覚や時の勢いだけで物事に取り組む人だ。そんな勢いは決して長続きしないことを覚えていてほしい

志の低い人間は、それよりさらに低い実績しか挙げられない

最終的にこうなってくれればいいという形を示し、その人にあったやりやすい方法を探す。方法論は何も一つだけではない

年俸が高い選手は一番目立つ所で打たなきゃ

オレは何もしていない。選手の邪魔をしないようにするだけだ

色紙は白いほうを差し出すもんじゃない。色の方を差し出し、書き手がまだまだ表に書く身分じゃないんでと、白いほうに裏返して書くんだ。最初から裏(白い方)を出してどうするんだ

もっと苦しめ。選手が音を上げたら代えてやる。それまで使い続けるよ。監督が音を上げることはない。選手が音を上げたらいつでも代えてやる

素振りを1本でも多くやったヤツが、勝つ世界

監督コーチなんかどうでもいいんです、極端に言えば。監督で、落合博満という名前を、世に出そうっていう気はさらさらないですから。なんせ選手がかわいいの

やりゃぁできんじゃん。何でやらねえんだ。何でよそ行きの野球やるんだ

現実的には無理だとわかっていようが、「うちは優勝を狙います。それだけの戦力はある」と外に対して言えるのが、真の指導者なのだ

オレじゃない。選手たちを見てくれ。こんなすごいやつらを

オレは負けたら悔しくて眠れない。毎晩、睡眠薬を飲んでも眠れないほど悩んでいる。お前たちはどうなんだ

いつもいつも言うけど、結果論であーだこーだ言われたら、何もできなくなる。最善の手を打って、駄目なら仕方ない。選手は一生懸命やってるんだから。結果論では野球ができない

オレが20歳に戻れたら野球はやらないだろうな。映画でも見て、ボーっとくらすよ。王さんも、野村さんもすごいよな。この仕事をあれだけ長くやった。消耗もするだろうし…。でもな、あの瞬間だけはすべて消えるんだよ。だから、やっているんだろうな

オレの言おうとしていることを言うな。それがすべて。それがすべて

何でこんな練習をやらなくてはいけないんだと思う選手が、以前はいたと思う。練習をやらされていると思っている選手が、ね。今年に関しては、そんなことを考えている選手はいなくなったと感じている。何事も短時間では完成しないんだ。時間をかけて、じっくりと取り組んでいる

選手に「気を遣う」のは指導者として最低。「配慮」はします。プライドも考慮します。でも「気を遣う」ことはしない

打率だけ狙うなら4割を打つのは簡単だ。でも3つ全部取らなきゃ意味がないから

「まあ、しょうがない」と思うだけでは、しょうがないだけの選手で終わってしまう

コトバというのは、教わった側がちゃんと聞いて、理解して、納得して、実行して、結果を残して初めてカタチとなる

下を向くな。あきらめるな。前を向け

みんな、怒られながら、怒鳴られながら、褒められながら、分からない時は人に助けてもらいながら、その経験を積み重ねて今があるんでしょ。学校卒業したばかりの若者に、おれんところの会社の仕事をソツなくやれというのが無理

こんな面白い野球生まれて初めて見た。面白かったね、あはは。それだけ野球は何が起こるかわからないということだよ

人間関係は下手です。いい時は人が集まってくるが、調子が悪くなるとサーッと離れていく。いい時も悪い時も同じ付き合い方をしてくれる人とだけ、付き合っています

積み上げた昔の大投手や大打者の名前が紹介され歴史を蘇らせてくれる。記録はファンにとっても、過去の記憶と今をつなぐ貴重な数字。選手にとっては一つの勲章なんだ

人間がやること。何でスーパーマンみたいなことを期待するかなあ

監督はどうでもいい。選手をドーンと前に出してやってくれ

泥臭い、かっこわるい。そういう野球ができて初めて上位にいける

うまくいかなくて、自分が頭を抱えているときに言われると、そんなこと言われなくても分かっているってことになる。そうなると感情論になる。それが一番よくない

全員にレギュラーを取って貰いたいと思う。だけど、なぜ自分は2軍なのか、練習試合に出られないのかといったことが、分からない選手もいる。下手なのにうまい、うまいのに下手だと思っている選手もいる。言葉で言っても分からない選手もいる。漏れていく選手は何かが足りない

俺は子どものころ、巨人ファンだった。強かったからだ。勝利ほどファンの心を震わせるものはない

40本塁打してくれる大砲が貴重な戦力なら、送りバントを100パーセント決めてくれる選手も大切な戦力だ

みなさんが思ってるようなそんな洒落た言葉ってのは私の中からは出てきません。すいませんけど

理想の野球はありません。でも理想像はあります。またバカなことをと笑うでしょうが1回表を3人で終らせて、その裏に半永久的に1アウトも取れずに攻撃を続けること。それなら負けることはない。そういうことを掲げるのが理想。究極はそこでしょ? でも理想と現実は違う

理由をきちんと説明して納得させることができれば、どんな選手にも正しくやらせることができる

納得してるかなんて新聞記者に言う必要あるか

本来なら味方であるはずのファンやメディア、場合によっては選手をはじめ、身内からも嫌われるのが監督という仕事なのだと思う。しかし嫌われるのをためらっていたら本当に強いチームは作れない。本当に強い選手は育たない。ひいてはファンの皆さんが喜ぶ勝利も得られないのではないか

この三十数年、プロ野球界に身を置いているが、実際に間近に見たことのある過去の二塁手の中で、併殺プレーで一番上手だったのは故マルカーノ(阪急-ヤクルト)。参考にさせてもらった

みんながすぐにスタメンだ、レギュラーだと書き立てる。周りがその子の成長を妨げるんだ

いいバッターでも3割しか成功しないんだから。その辺を考えてくれればな

何かを犠牲にすることが育てることだと思っている人がいるが、それは違う。皆に迷惑をかけてまで、力のない者を育てることはあり得ない。レベルに達した者がグラウンドに立てる。力のない者を立たせるわけにはいかない。最初から手塩にかけてではチームに不協和音が生じる

もっともがき苦しめばいい。その方が勝ったときの喜びが大きい

初モノは嫌なものなんだ。何の予備知識もないというのは。でもこれで1度対戦した。次はこうはならないだろ。大丈夫だよ

泣き言言うヤツいらないもん。泣き言言って能書き垂れるんだったら練習しろって。そいつを追い越していくだけのものをつかみとれって

人間のやることだからミスはある。ジャッジは覆らない。切り替えていけ。でも、この試合は負けられないぞ

振れよ!振れば何かが起こる

ゲームセットの瞬間まで、みんなあきらめてない。これからもこういう試合をやっていくんだ

はじめにマイナス思考で最悪の結果を想定し、そうならないような計画を立ててから組織や集団を動かす。そして、全体の流れが軌道に乗ってきたと見るや、プラス思考に転じて攻めて行く

12球団みんな強い。弱いところなんて一つもない。毎年毎年、最下位のチームはない。永遠に強いわけでもないし、弱いわけでもない。だから面白いんじゃないの

自分のベンチで監督と戦ってもしょうがない。選手達には「戦う相手を間違えるなよ」と言っている

オレよりすごい選手なんていないんだから、ミスした選手に怒ったってしょうがないでしょ

隠すところは隠す。うそを言わなきゃいけないところはうそを言う。相手と戦うのはそういうこと。全部さらけ出せるのは、よほど力があって相手がよほど弱い場合だけ

「獲りたい」などと言っていてはだめ。「獲る」と決めれば取れる

俺は野球に対して頑固なんだろう。これが一番の策だと思ったらそれに則った野球をする。もう少し大人の考え方ができれば、どうせ選手のやる事なんだからという判断もできるし楽なんだろうができない。逆に言えばその強さがある。最も強い部分は、人に何を言おうが左右されない事

うちで芽が出なくても、ほかへ行って可能性があるなら喜んで出す。そして花咲けばいい

昔から言われていたこと。ユニホームを脱げば、ただのおっさんなんだ。おれだって、ユニホームを脱ぐと、ただの人。そんなことは百も承知で言っている。だから、現役のとき、落合博満の名前を残したんだ

こいつらユニフォームを汚してナンボの選手だよ。泥んこになってやらねぇで、勝てるかっ!今までやってなかったんだ

私は、人生や仕事というものは誰かを頼るのではなく、自分で切り開いていかなければつまらないと思っている

打撃は1球でよくもなり、悪くもなる

どんなに一生懸命に練習に打ち込んでも、ライバルとの競争に勝ち、投手との勝負に勝ち、チームの看板選手としてペナントレースに勝たなければ、本当の一流にはなれない。ならば、自分を高めようとする意欲の上に、「どんな相手が目の前に現れても必ず俺が蹴落としてやる」という野心が必要なのだ

予期しなかったことが起きたときの表情に、その人の人間性を見ることができる

ファンサービスとか取り繕うからおかしいんだ。最初からテレビのためですってはっきり言えばいいじゃないか

1試合や2試合、打てないことはある。欲目で見ちゃいけない。ここまでがんばってこれだけの貯金をつくったのは誰だ? あいつらだろ。あいつらががんばってやってこれだ。1つや2つ負けたからってあわてる必要なんてまるでない

選手は、それぞれ長所があるし、いいものを持っている。そんないいところがあるのに、何で自分のよさに気づいてくれないんだろう。何でどんどん状態が悪くなっていくんだろう。つまり、自分を知らないからそうなってしまう。自分を見失うのは、精神的に余裕がないからだ

いいんじゃない、うんと苦しめば。そんな簡単な世界じゃないよ

鉄拳制裁は大嫌いです。「お前人をそうやって殴るほど偉いのか」「殴るんだったら教えればいい」と思っています

壁にぶち当たった時に、自分のやってきたことを否定してしまうとすべてがスタートに戻ってしまう

代打で始まった俺の野球人生。最後も代打で終わりたい

底無し沼に入ったようなもんだ。連鎖反応。『自分が何とかしないと』。それはわかる。でも冷静に物事を考えたら、答えは簡単に見つかると思う。そこに(選手が気付くことを)期待するしかない。どうピッチャーを野手が助けてやるかだな

プロの世界に「ここまでやればいい」という終着点はないんです。だからこそ全員に期待をかけ、全員にさらなるレベルアップを求めます。実際、期待されれば人は変わるんです

我々はいいときの選手を見るのも楽しいし、苦しんでいるときの選手を見るのも楽しい

この7年間で今年ほど選手をほめてやりたかった1年はない。そして選手は勝つ喜びと負ける悔しさを味わった。この両方を味わわないと、日本一というとてつもない山は登り切れない

ファンサービスとよく言われますが、どこですりゃいいんだ。私はグラウンドに来て、野球を見に来た人に『きょうは勝ったね』と言ってもらいたい。それが一番のサービスだと。それは昔も今も変わりません

私がチームに貢献したことは何か、と問われれば、選手に「俺たちもやればできるんだ」と実感させたことではないか。そういう意味で就任1年目のシーズンの取り組みには大きな意義があったと思っている

私の場合、野球という仕事においては二兎も三兎も追う気持ちが無ければタイトル争いを制することができなかった。首位打者、本塁打王、打点王のタイトルを一度に手にする三冠王はまさに「三兎を追って三兎を得る」という気構えで成し遂げたものだ

私の中には白黒どちらかしかないんです。勝負事に灰色はあっては、いけない

才能を最大限に発揮してくれて、他人に負けないものを自分が他人に見せられる、それがプロの集団じゃないのかなと。だから、全てを追っかけたらダメなんだと思う

役割がはっきりしていれば、あとは全員で目標を目指して前進するだけだ。難しいことは何もないだろう

じかに聞いてないから。この世界、それが一番怖いんだ。(報道陣は)第三者。そこから聞かされた言葉でキャッチボールをするのが

最近のメディアは、監督の名前を頭に付けますが、私は「落合・中日」ではなく、「中日の落合監督」 だと思っています。あくまで主役は選手たちです

野球というのはヒットゼロでも勝てるんだよ

負けてまで若いヤツを使うほど、勝負事は甘い世界じゃない。それがまだ理解されていない部分ある

上手は言えない。上手を言っておけばこの世界簡単に渡れるんでしょうが、それは私の主義主張に反することです。この先何を言われようが、自分の仕事は野球だけ。もう野球しか考えてません。これが仕事だと

精神的なスランプからは、なかなか抜け出すことができない。根本的な原因は、食事や睡眠のような基本的なことにあるのに、それ以外のところから原因を探してしまうんだ

必要に応じて増やしたものは、必要に応じて減らす。動かなければ食べなきゃいい。食べて増やしたんだから食べずに減らした。太っている選手にやせろとは言わない。大切なのは自分にあった体づくり。何のために、どうするのか、しっかり考えて取り組まなくてはいけない

みんなは戦犯を捜そうとするけど、そんなに選手を戦犯にするなよ

切磋琢磨して力は上がっていく。競争なくしてレベルを上げていくというのは、ちょっときつい。対抗馬がいてもいいのかなと思う

何を恐れているのだろうか。一つ二つ失敗したっていいじゃないか

どうやってこのチームを、強くするしか考えていない。預かった以上は、俺のやり方でやる。周囲の声は、俺には関係ない

できないものが休んでどうする。下手でも、うまくなりたいという選手には手助けはする

うまい、まずいってのは個人の嗜好だよね。文句言ったら、みんな嫌な気になるじゃない。自分には合わなかったというだけで、おいしいと思っている人もいるんだから。気に入らなけりゃ次、来なければいいんだから

チームの負けが込んだりしたときによく、「緊急ミーティングを開催」などと、新聞に掲載されたりする。そもそもミーティングは、その組織の内部の話。極秘事項であるはずのことが、外部に漏れてしまっていること自体が組織としてはよくない

本当にその選手を育てたいと思ったら、「負けるなら負けてもいい。この試合はおまえに任せた」と言ってやるのが大切

俺、負けたからっていちいちしょげていないからな

「こいつは何度言えばできるようになるんだ」内心でいら立つくらい飲み込みの悪い選手ほど、一度身につけた技術を安定して発揮し続ける傾向が強い。彼らの取り組みを見ていると、自分で掴みかけたり、アドバイスされた技術を忘れてはいけないと何度も何度も反復練習している

オレにはウチの選手を守る義務がある。うやむやにはできない

悪いとわかっていても、人間がどうしても捨てられないものに先入観がある

自分の周りが見えるという余裕ができて初めて、本当に周囲が見えてくる。他の人はそうではないかもしれないが、とりわけ「おれの尺度、おれの考え」という点で、この観察眼は非常に大切なんだ

皆さんも仕事をしてお金をもらっているならば、その道のプロ。その仕事を全うしなきゃ

つまらない試合かもしれないけど、勝ってお客さんに家路についてもらうのがいいんじゃない

何年たっても野球は分からない。いつになったら分かるのかな

ああしろこうしろとは言いません。自分で考えて行動してくれれば。自主性に変わりはない。やりたい者はやればいいし、休みたい者は休めばいい。ただ、休んでいられない状況をこっちが作らないと。休むイコールユニホームを脱ぐという覚悟。私は絶対に満点は与えない

ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん

自分の調子がいいときにあきがない、あきができたときに下降気味では何ともならない。いつお呼びがかかってもいいように、2軍の選手は1軍選手以上に体調管理が必要になる

自分は頭を下げないと生活できないと思っているから、媚も売るし、喧嘩もできないんだ。人間、自分に自信があれば喧嘩もするのよ

何をしゅんとしているんだ。本当の意味でプロ野球選手と認められる人は、昔ほど多くない。自分で力をつけて、名前を売っていかなければいけない

おそらくポジションが空いたから、オレが使ってもらえるんじゃないかっていう甘い考えを持っているヤツは中にはいると思う。そういうやつは足をすくわれるんじゃないかな

1つ1つのプレーについては、グラウンドに出てる選手が、「これが一番いい」と思ってやっていること。それがミスだったとしても野球にはつきものだから

ずっと勝負は始まっている。簡単にレギュラーを取られるメンバーだと、こっちも困る。高い水準にいて、追いつけ、追い越せで初めてチーム力は上がる

高校入試のとき、英語は白紙で出しました。「日本人が何で英語使わなきゃいけないんだ」と今でも思っています

上司という立場にいるのなら、任せる部分はきちんと部下に任せておいて、あとはうまくそれらを機能させるというやり方を取るべきだ

基本に忠実に、普通のことを普通にさせた。見る方はつまらないかもしれないが、それが上達の一番の近道

コーチがどんなに親身になって接していても、選手の側にそれを受け入れる気持ちがなければ成果は上がらない。ここが、若者の成長をサポートする際の難しさでもある

あれだけ打てなかったやつが、たった一球でヒーローになる。それがピッチャーと野手の違いだ

どこかの会社が出した商品が評判になれば、他社は何のためらいもなく同じような商品を世に出していく。そこに競争が生まれ、老舗の売り上げを二番煎じが上回り、いつしか二番煎じがスタンダードになった例などいくつもある。大切なのは誰が最初に行ったかではなく、誰がその方法で成功を収めたかだ

マスコミ向けの練習をするつもりは、さらさらない

どんにいいヒントを貰っても、それを実行しなければ成果は上がってこない

話し手と聞き手の話にギャップがあれば、議論になる。議論になって初めて、納得してもらえる。そうじゃないと、彼らは動きようがない

オレの言ったことが分かったかどうかを確認する。「おまえ聞いたよな、オレのコトバ。いま、オレが何を言ったか、自分で言ってみな」と聞く。「話を聞いていないととんでもないことになるから、人の話を一所懸命、聞かざるをえなくなる

自分の中に恐怖心があるやつは使えないし、これからそんな選手が出てきたら使わない

何でもできる人はいない

現役の頃は、家庭のことはすっかり女房に任せていた。引退の相談をした時、息子の福嗣に「これで毎日お父さんと一緒にご飯が食べられるね」と言われたことは忘れられない。プロ野球というのは、そうやって家庭を犠牲にして成り立っている職業だから

手は打つよ。このままの野球をやるということはあり得ない。負け試合はどうやって負けているかわかっているわけだから

バッテリーだけがんばったって、野手が点を取らないと。そろそろ目覚めないと。144試合、ずっと寝っぱなしか? ピッチャーにどんだけ借りつくりゃ気が済むんだ

リストラするのは簡単だ。しかしその選手をそこまで育てるのにどれだけの時間、労力、そして金をかけたのか。その発想だけは忘れてはならないのだと思う。それでも毎年何人かの選手には戦力外通告をしなければならない。だからこそ私は12球団どこに行っても戦力と考えてもらえる力をつけさせたい

うまくなるヒントは、なんぼでもその辺に落ちている

一番ブーイングを受ける場所、一番嫌な役割っていうのは、監督がしなきゃいけない

プロ野球界にも「この人が指導者になったら面白いのに」という人材はいるのだが、人気がない、知名度に乏しい、イメージが地味など、重箱の隅をつつくようにマイナスポイントを探しては潰してしまう。そしてその人の本当の指導力や可能性は決して語られない

信じて投げて打たれるのはいい。信じて投げて打たれたのなら、それは結果。一番いけないのは、やる前から打たれたらどうしようと考えること

良けりゃ勝てる、悪けりゃ勝てない、ではなんともならない。悪いときにどうやって抑えるかだ

シンプルな表現は受け手に勘違いさせる場合が少なく、大切な要素を凝縮しているものなのだ。高い技術を持っている人ほど、その難しさを熟知しているからこそ、第三者に伝える際にはシンプルな表現を使おうとする。それを聞き逃さず、重要なヒントをつかみ取ってもらいたい

球団の財産は選手だ。ならばどんなことをしてでも選手を守らなければならない。企業経営者と話をしても、常に考えているのは「どうやって利益を上げようか」ではなく「いかに社員とその家族の生活を守っていくか」である。その目的を達成するためなら、自分は嫌われたって恨まれたって構わない

現場の長にある指導者は、欠点を長所に変える目を持って新人に接していくことが大切なのだ

1点が取れなければ、1点もやらなければいい

ウチの連中、痛い、って言わないだろ。分かってるんだ。休んだら、それだけレギュラーを奪われるパーセンテージが上がるってことを

元気な者がもっと元気になって輪を広げていくのが一番。今、命を与えられてこの仕事ができる。ちょっとでも皆さんに力を与えてあげられればいいと思います

野球選手って不思議なもので、雨で中止になると、物凄く嬉しいんだ。今日一日、野球から解放されると思うと、本当に嬉しかった。毎朝起きると、カーテンを開けて空を見上げた。どこかで雨を期待して寝ていたってこと

気持ちを切り替える場面で本当にしなければならないのは、ミスの原因をしっかりと精査し、同じような場面に出くわしたらどうするのか、その答えを弾き出してから次へ進むことである。気持ちを切り替えてミスがなくなるのなら初めから切り替えた気持ちでやれば済むことではないか

その仕事を始めたタイミング、出会った人との縁といった要素も、人の人生を左右するのではないかと思っている。そしてどんな道でも成功を収めるためにはある種の才能が必要だと感じている。自分自身を適性のある世界に導く才能とでも表現すればいいのか、セルフプロデュースする能力が必要ではないか

働き場を与えれば、人は動く

本当にレギュラーをつかみたいなら、みんなが帰ったあとも練習するんだろうなって思ったけど。残念ながら、そういうメンバーはそうはいなかった

誰がどうこうということじゃなく、(ゲームの)進め方が悪かった。監督が悪かったということだろう。勝ち負けの責任は監督が取るんだ。オレがあそこに名前を書かなきゃ、誰もゲームに出られないんだから

このチームの特徴は、爆発的な攻撃力があるわけではないし、送るところは送る、代えるところは代える。それと代えられるメンバーに何を求めるかだと思う。全部求めたらかわいそう。全部求めたらレギュラーだから

勝つことに対する執念、集中力が素晴らしかった。改めていいメンバーがそろっているチームだと思った。誰がというのではなくベンチにいるみんなだよ

長いこと育成でやってる選手がいるから、そろそろ支配下にしようか、なんて気はまったくない。力があるからなんだ

監督が常に考えておくべきなのは、「負けるにしても、どこにチャンスを残して負けるか」ということなのだ