ヘラクレイトス(Heraclitus)
職業:哲学者、自然哲学者 誕生:紀元前540年頃 死没:紀元前480年頃? 出身:古代ギリシア
著書といわれる『自然について』は現存せず、引用によってのみ断片が伝わる。この書は『万有について』『政治について』『神学について』の三書を総合したものであるともいわれる。
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ヘラクレイトスの名言格言
万事に渡り、運命による定めがある。
万事は争いと必然に従って生ずることを知らなければならない。
人間の運命は、その人柄がつくるもの。
欲望に逆らうことは難しい。それは欲するところを命がけで贖(あがな)おうとするからだ。
反対は意見の一致をもたらす。不一致の中から素晴らしい調和が生まれる。
自然は隠れることをこのむ
自己認識すること。そして思慮を健全に保つことは、すべての人間に許されていること
一番大切な事柄について、いいかげんな当て推量は控えよ。
同じ流れに二度入ることはできない。
賢者の評判の高いものでも自分の考えに固執している。
思慮の健全さこそ最大の能力であり、知恵である。それは、物の本性に従って理解しながら、真実を語り行うことなのだ。
最も優れた人々は、あらゆるものを犠牲にしても、たったひとつのものを選ぶ。死すべき事物に変えて不滅の誉れを。
上り坂と下り坂はひとつの同じものである
私は、自分自身を探求した
太陽は日々新しい。
火は土の死により、空気は火の死により、水は空気の死により、土は水の死による
魂には、自己を増大させるロゴスが備わっている
乾いた魂は、最上の賢いもので優れたものである
博識は分別を教えない。
より大いなる死(モロイ)には、より大いなる取り分(モイライ)が当たる
万物は流転す。
太陽は適限を踏み越えるようなことをしないであろう。そんなことをすれば、ディケー(正義の女神)に仕えるエリニュス(報復の鬼神)たちが、それを探索して摘発するであろう
神は昼にして夜、冬にして夏、戦争にして平和、飽食にして飢餓である
いくら勉強して、知織を体得したとしても、ただそれだけでは英知は身につかない
ロゴスは、ここに示されているのに、人びとは、それを聞く以前にも、ひとたび聞いてのちにも、けっして理解するようにならない。なぜなら、すべてのものごとは、ここに語られたとおりに生じているのに、彼らはまるでそれを見聞きしたためしがないも同然で、しかも、多くの話や事実を見聞きしながらそうなのだ
公民(デーモス)は、市壁を守って戦うがごとくに、法を守るために戦わねばならない
思考はすべてのものにとって共通のものとしてある
理知を伴って語ろうとするならば、すべてのものに遍きものによって強固にしなければならないのは、あたかも国家(ポリス)が法によって強固にしなければならないのと同様で、しかも、はるかに強力にそうすることを要する。なぜならば、人間界の法はすべて、神の唯一なる法によって養われているからである
大多数は悪党であり、すぐれたものは少数
智を愛する人は実際、多くのことがらに対する探求者であらねばならぬ。
互いに異なるものからもっとも美しいものが生じる。万物は争いより生じる。
戦いは万物の父であり、万物の王である。ある者たちを神々に列し、ある者たちを人間の列に置いた。またある者たちを奴隷とし、ある者たちを自由人とした。
宇宙は、永遠に生きる火である
共通なロゴスに従うべきなのだが、ほとんどの人間は自分だけの智に頼って生きている。
戦争は遍きものであること、正道は争いであること、万事は争いと必然に従って生ずることを知らなければならない
みずからと対立するものは、みずからと調和している。逆方向に引っ張り合う力の調和というものがあるのだ。たとえば弓や竪琴の場合がそれである。
人類の歴史はだんだんと教育対破局の競争となってきている
予想しなければ、予想外のものは見出せないだろ。それは、そのままでは捉え難く、見出し難きものなのだから
深く眠っていても魂は働いており、世界の役に立っている
世界について知りたいなら、細部を見過ごしてはならない