二宮金次郎の名言格言80選

二宮金次郎(にのみや きんじろう)

本名:二宮 尊徳(にのみや そんとく)。江戸時代後期の経世家、農政家、思想家。経世済民を目指して報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導した。

二宮金次郎の名言格言

鳥獣は譲るということを知らない。人はそうではなく、今日のものを明日に譲り、子孫に譲り、他人に譲るという道がある

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どれほど裕福であっても、家憲を節約倹約と定めて、贅沢に流れる事を厳しく禁止すべきである。なぜならば、贅沢を望む心が、自己の利益を貪る気持ちを増長させ、慈善の気持ちを薄くさせ、欲が深くなり、けちになり、少しずつ仕事にも不正が入り込み災いを呼び込むからである

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貧者は昨日のために今日つとめ、昨年のために今年つとめる。それゆえ終身苦しんでも、そのかいがない。富者は明日のために今日つとめ、来年のために今年つとめるから、安楽自在ですることなすことみな成就する

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朝夕に善を思っていても、その善事を実行しなければ善人とはいえない。だから悟道治心の修行などに時間を費やすよりは、小さい善事でも行なうのが尊い。善心が起こったならば、すぐ実行するがよい

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人は皆長所があり、短所があるのは仕方がない。だから人の長所を友として、短所を友としてはいけない。その人の短所を捨てて、その人の長所を友とするのがよい

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尊い人の道も書物に書いた時は、世の中を潤すことはなく、世の中の役に立つこともない。それは、水が凍ったようなものである。この氷となった書物は、胸中の熱を使って元の水に戻さなければ役に立たない。書物を理解して実行する力を尊ぶのである

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貧者は天分の実力をわきまえず、みだりに富者をうらやみ、その真似をしようとする

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可愛くば 5つ数えて 3つ褒め 2つ叱って 良き人となせ

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経文といい経書といい、その「経」という文字は、もともと機の縦糸のことだ。だから縦糸ばかりでは用をなさず、横に日々実行を織りこんで、はじめて織物として役に立つのだ。横に実行を織りこまず、ただの縦糸だけでは役に立たぬことはいうまでもない

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桃栗三年、柿八年というように、因果にも応報にも遅速があることを忘れてはならない

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学問は、学んだことを活用してこそ意味がある。活用しなければ、幾ら沢山の本を読んだとしても、意味はない

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世の中は、知恵があっても学があっても、至誠と実行がなければ、事は成らない

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我が家の繁栄を捨て、身命をなげうって、無数の家を繁栄させることに努める。これが私の決意である

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譲りの道を実行する者は、豊かになり評判も高くなる。これを実行できない者は反対に富を失い、評判を落とすことになる。少なく譲れば少なく帰り、大きく譲れば大きく帰る。他の人に対して、歩く道も譲らなければならない。言葉も手柄さえも譲らなければならない

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悪いことをした、やれまちがったと気づいても、改めなければしかたがない。世の中のことは、実行によらなければ事は成就しない

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両方が得をして、両方が喜べるような間柄を作ることに、知恵を働かせるのがよい

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この仮の身を、わが身とは思わずに、生涯一途に世のため、人のためをのみを想いながら、国のため、天下のために貢献できることだけに励み、一人でも、一家でも、一村でも貧乏から抜け出て裕福になることを想い勤め、怠らないようにしているのである。これが私の覚悟である

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善悪と言っても、天が決めたものではなく結局、人間にとって便利かどうかだけの話である

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世の人が、生きているときは人で、死んでから仏となるというのは間違っている。生きている時から仏であるから死んで仏になるのである

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積小為大(せきしょういだい)

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凡人は小欲なり。聖人は大欲なり

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因というのは、たとえば、蒔いた種のことだ。これを耕作培養するのが縁だ。種を蒔いた因と、培養した縁とによって秋の実りを得る、これを果というのだ

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商売をするときは、金を儲けようなどと考えずに、ひたすら商道の本意を勤めなさい。よく商人の本意を守って努力すれば財は求めなくても集まり、豊かになることは計り知れない

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粗食になれて、しかもそれを不足に思わない時には、為そうとしていることは総てが成就する

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心の力を尽くして、私心がないものは必ず成功する

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すべての商売は、売りて喜び、買いて喜ぶようにすべし。売りて喜び買いて喜ばざるは道にあらず。貸借の道も、また貸して喜び、借りて喜ばざるは道にあらず

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恩には報いていかなければならないという道理をわきまえることができれば、この世の中のこと全てについては、何の迷いも無く進められる

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わざわいは過去の因縁によって来る場合もある。名僧が強盗にあったときの歌に「前の世の借りを返すか、いま貸すか、いずれ報いはありとしぞ知れ」と詠んだとおりだろう。決して迷ってはならない

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私が倹約を尊ぶのは、その後に活用することがあるからである。住居を簡素にし、服や食を粗末にするのは、資本を作り、国を富ませ、万人を救済するためである。目的があるのが倹約である

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貧となり富となる。偶然にあらず、富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり。人皆貨財は富者の処に集まると思へども然らず。節約なる処と勉強する所に集まるなり

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衰えた村を復興させるには、篤実精励(とくじつせいれい)の良民を選んで大いにこれを表彰し、一村の模範とし、それによって放逸無頼(ほういつぶらい)の貧民がついに化して篤実精励の良民となるように導くのである。ひとまず放逸無頼の貧民をさし置いて、離散滅亡するにまかせるのが、わが法の秘訣なのだ

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樹木を植えて、30年たたなければ材木にはならない。だからこそ後世のために木を植えるのだ。今日用いる材木は、昔の人が植えたものだとすれば、どうして後世の人のために植えないでよかろうか

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世の人はみんな金銭の少ないのを嫌って、ひたすら多いことを願うけれど、もしも金銭が銘々の願いどおりに多かったとしたら、砂や石となんの違いもない

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国や家が窮乏に陥るのはなぜかといえば、分内の財を散らしてしまうからである。これを散らさないようにさえすれば、国も家も必ず繁栄を保つことができる。国や家の衰えを興そうとするには、何よりもまず分度(予算)を立てるがよい。分度が立ちさえすれば、分内の財が散らないから、衰えた国も興すことができ、つぶれかけた家も立て直すことができる

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村を仁にすることは難しくはない。まずは自分の家を仁にすることである。それから善人や正直者を厚く賞すれば必ず村全体が仁となる

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万事はどうなるかという先を見通して、前もって決めておくことが肝心だ。人は生まれると必ず死ぬべきものである。死ぬべきものだということを前に思い定めてかかれば、生きているだけ日々もうけものだ。これが、わが道の悟りである

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いかに善を思っても、行いによって善を表さなければ、善人とは言えない。それは、悪い事を考えていると言っても、実際に悪事をしなければ悪人といえないのと同じである。 従って私はどんな小さなことでも、実際に善を行う事を尊ぶ。善心が起きたら、すぐに実行するのが良い

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世間一般の人の願望は、もとより遂げられるものではない。というのは、願っても叶わぬ事を願うからだ

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速成を欲するのは、人情の常である。けれども成功、不成功には時期があり、小さい事柄でも、おいそれとは決まらない。まして大業ならばなおさらのことだ

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親の養育を受けたことに報いるために子供を養育し、先生から教えを受けたことに報いるために子弟を教え、人の世話を受けたことに報いるために人の世話をする。これが人道である

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いま、富める者は、必ずといってもよいほど、その前から徳を積んだものである、もし麦を蒔かなかったら、来年は麦がまったく実らない。麦の実りは冬から力を入れてきたからである。稲を仕つければ秋には実る。米の実りは、春から丹精して(心を込めて励んで)きたからである

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早起きに まさる勤めぞ なかるべし 夢でこの世を 暮らしゆく身は

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財貨は海のようなものだ。貧富、苦楽は、水を渡る術を知っているか、いないかにある。泳ぎの上手な者は水を得て楽しむし、泳ぎのへたな者は、水のために苦しんで溺れる。勤勉な者は財を得て富むし、勤勉にできない者は財のために苦しんで貧乏する

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学者は書物を実にくわしく講義するが、活用することを知らないで、いたずらに仁はうんぬん、義はうんぬんといっている。だから世の中の役に立たない。ただの本読みで、こじき坊主が経を読むのと同じだ

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節約によって無駄な費用を省き、余分を生じて、仲間を救い、善行を実践し、悪事をせず、まじめに勤めればどんな貧村も必ず富むことが出来る

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誠実にして、はじめて禍(わざわい)を福に変えることができる。術策は役に立たない

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湯船のお湯をかき寄せれば、自分のほうに引き寄せられるが、その後にお湯は向こうに流れていってしまう。 反対にお湯を押し出せば、自分の前から流れて行くが、少し後にはお湯が自分の方に戻ってくる。少し押せば少し返り、大きく押せば大きく返る。奪うに益はなく、譲に益がある

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大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。大事を成さんと欲して小事を怠り、その成り難きを憂いて、成り易きを務めざる者は、小人の常なり。それ小を積めば大となる

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富をみて直ちに富を得んと欲する者は、盗賊鳥獣に等しい。人はすべからく勤労して、しかる後に富を得る

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人々にはそれぞれ長所もあり、短所があるのは仕方がない。相手の長じているところを友として劣っているところは友としてはいけない。人の短所を捨て、長所を友とするのだ

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生きているときは人で、死んで仏になると思っているのは間違いだ。生きて仏であるからこそ、死んで仏なのだろう。生きてサバの魚が、死んでカツオになる道理はない。林にあるときはマツで、切ったらスギになるという木はない。だから生前から仏であって、死んで仏になり、生前から神であって、死んで神なのだ

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世の中には、人がまだ捨ててはいないが、活用していないものが多い。これらをよく拾い集めて、国家を再興する資本とすれば、多くの人を助け、まだ余りが出る。これが私が小さい頃から行ってきた道である

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心の田畑さえ開墾ができれば、世間の荒地を開くこと難しからず

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楽しみを見て直ちに楽しみを得んと欲するものは、盗賊鳥獣に等しい。人は勤労して後に楽しみを得る

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人道は一日怠れば、たちまちすたれる

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政事は豆腐の箱の如しである、箱が歪めば豆腐も歪む

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古語に「三年の蓄えなければ国にあらず」といっている。外敵が来たとき、兵隊だけあっても、武器や軍用金の準備がなければどうしようもない。国ばかりでなく、家でも同じことで、万事ゆとりがなければ必ずさしつかえができて、家が立ちゆかなくなる。国家天下ならなおさらのことだ

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下方向や楽な方に比較をしてものを言う者は怠け者である。まだこんな時間か、まだ仕事や勉強ができると、上方向や困難な方に比較をしてものを言う者は勉強家、働き者である。一言を聞いても人の勤勉・怠惰は分かるものだ

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世の中の人はみんな、聖人は無欲だと思っているが、そうではない。その実は大欲であって、正大なのだ。賢人がこれに次ぐもので、君子はそのまた次だ。凡夫のごときは、小欲のもっとも小なるものだ

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およそ人と生まれ出た以上は、死ぬのは必定だ。長生きといっても取るに足らぬほどの相違で、たとえばロウソクに大中小とあるようなものだ。人と生まれ出た以上は必ず死ぬものと覚悟してしまえば、一日生きれば一日の儲け、一年生きれば一生の得だ

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あなたは心得違いをしている。それは運が悪いのでもなし、神明の加護がないのでもない。ただ、あなたの願うことと、することが違うからいけないのだ

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昔蒔く、木の実大木(おおき)となりにけり、いま蒔く木の実、後の大木ぞ

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富貴天にありという言葉は、寝ていても勝手に豊かになると考えている人もいる。これは大きな間違いである。 その意味は、日々励んで、その言動が天理にかなっているときには、富は向こうから近づいてくるということだ

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万町の田を耕すもその技は一鋤(すき)ずつの功による

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一万石の米は一粒ずつ積んだもの。1万町歩の田は一鍬ずつの積んだもの。万里の道は一歩ずつ積み重ねたもの。高い築山(つきやま)、もっこ一杯ずつの土を積んだものなのだだから小事を努めて怠らなければ、大事は必ず成就する

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貧富は分度を守るか分度を失うかによって生ずる。分度を守って、みだりに分内(予算)の財を散らさなければ富にいたるし、分度を失い、他から借財して分内に入れるようであれば、やがて貧に陥る

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奪うに益なく譲るに益あり

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正しい道というものは、必ずこの世の人々に利益をもたらすものである。学問をする時も、修行をする時も、このことが実現できなければ、人の世には何の利益ももたらさない無用のものとなる

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世人は蓮の花を愛して泥を嫌がり、大根を好んで下肥を嫌がる。私はこういう人を半人前という。蓮の花を養うものは泥である。大根を養うものは下肥である。蓮の花や大根は、泥や下肥を好むことこの上なしではないか。世人の好き嫌いは、半面を知って全面を知らない。これまさに、半人前の見識ではないか。どうして一人前ということができよう

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キュウリを植えればキュウリと別のものが収穫できると思うな。人は自分の植えたものを収穫するのである

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よく徳に報いる者は、将来の繁栄のことはさておき、今日ただいまの丹精(心を込めて励むこと)を心掛けるから自然と幸福を受けて、富貴がその身を離れない

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財はよく人を富ますが、またよく人を貧しくするのは、なぜかといえば、天分の度合に小と大とがあるからだ。小と大とに即応して経理する術を知っている者は、貧窮の憂いがない

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貧富の違いは、分度を守るか失うかによる

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私の本願は、人々の心の田の荒廃を開拓していくことである。天から授けられた善の種である仁義礼智を栽培し、善の種を収穫して、各地に蒔き返して、日本全体にその善の種を蒔き広めることである

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肥取り船に水を汲み入れて、肥しを増やしているのが見えた。このような汚物すら、増やせば利益が上がる世の中である。万物が不浄を極めれば、必ず正常に帰り、清浄極まれば、不浄に帰る。それは天の理である。このように世の中に無用のものはないのだ

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すでに熟したものを差し置いて、まだ熟しないものを心配している。これは人情の常である。しかし、まだ熟しないものを心配するより、すでに熟したものを取り入れる方が、どれほど良いかわからぬ

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人道は勤めるのを尊しとし自然に任せるのを尊ばない。勤めるということは私欲に克つということである

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一人の人間は、宇宙にあっては限りなく小さいが、その誠意は天地をも動かすことができる

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道徳を忘れた経済は罪悪である。経済を忘れた道徳は寝言である

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昔から方位で禍福を考えたり、月日で吉凶を説いたりすることがあって、世間ではこれを信じているが、この道理はあり得ない。禍福吉凶というものは、人それぞれの心と行ないとが招くところに来る

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富は人のほしがるものだ。けれども人のために求めれば福を招き、己のために求めれば禍を招く。財貨も同じことで、人のために散ずれば福を招き、己のために集めれば禍を招く

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