小澤征爾の名言格言50選

小澤征爾(おざわせいじ)

日本の指揮者。2002年 – 2003年のシーズンから2009年 – 2010年のシーズンまでウィーン国立歌劇場音楽監督を務めた世界的な指揮者である。栄典・表彰歴として、文化勲章受章など。主な称号は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、ボストン交響楽団桂冠音楽監督、セイジ・オザワ 松本フェスティバル総監督、新日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者など。

小澤征爾の名言格言

音楽は、非常に「個」の強いものです。一人一人の経験の中から、じわじわっと出てくる

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音楽の本当の芯を作るのは、弦楽四重奏の主なる特徴なんですね。弦楽四重奏というのは、飾りがないんですよね

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悲しさが、震えちゃうぐらい悲しいのか、それともさびしさが入っている悲しさなのか。あるいは、ほんとにもう悲しいのが中に入っちゃって外には出てこないのか、泣いちゃうぐらい悲しいのか……。その度合いの幅というのは、とても広い

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楽譜に書いてある通り、非常に几帳面にやって、規則に合ったことをやって、「はい、これで終わり」の演奏会をされたら、みんなバカバカしくなって、音楽会に来なくなっちゃいますよ

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東洋人でもモーツァルトを真のところでつかまえられると。ベートーベンも本当に真のところでつかまえられると。ドイツ語のアクセソトはつかないけれど、オーストリアのザルツブルクのアクセントはつかないけど、真のところではつかまえられると。それを再現できると、自分では思っているんです

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僕が思うこの悲しみは、この人たちとは違うんだ、と思ってはやってはいないんですよ

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59年にフランスのブザンソン国際指揮者コンクールで一番になってカラヤン先生に弟子入りしたけれど、私、言葉がわからないでしょ。大変でした

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言葉ができないと不自由ばかりですけれど、一つよかったのは、海外で指揮する時に私は喋らないんです。喋れないから。言葉が堪能だと、説明しすぎてしまうでしょ。説明の多い指揮者はよくないんですよ

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技術の上手下手ではない。その心が人を打つ

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齋藤先生が教授を務める桐朋学園短期大学では、ソルフェージュという耳の教育のためにフランスから専門の先生を呼んでいました。私も桐朋学園に入って勉強しました。ソルフェージュをやると、音を聴いてすぐに譜面にできます。だからこそ、齋藤先生の弟子の多くが成功したのでしょうね

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音楽というのは、作曲家のものです。でも、五線譜に書いただけでは音にならないから、演奏者や指揮者がいるわけです。だから、指揮者は、作曲家がどんな気持ちで書いたのかを理解するために、じっと、深く、楽譜を読み続けます

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空港で若い日本人の姿を見ると、ちょっとがっかりさせられるの。私はいつも「外国を見たほうがいいよ」と言ってはいるけれど、1週間くらい観光して帰国するというのはねえ。できることなら、じっくりと勉強してほしい。まあ、1週間でも、行かないよりはましかもしれませんけれど

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音楽の本質は公約数的なものではなく、非常に個人的なもので成り立っていると思う

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自分が年をとってきたからかもしれないけれど、大事なものとか美しいもの、美しいと言ってもただ見て美しいのではなくて、心に染みわたる美しさとか、心を打たれる美しさというのは、少し悲しみの味がするのよ

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今は英語ができれば、世界中ほぼ通用するでしょ。ほんの少し前までは、フランスではフランス語、ドイツではドイツ語を喋れなくてはいけなかったけれど、今はパリやベルリンでも、みんな英語

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レニー(バーンスタインは「レニー」と呼ばれることを好んだ)はね、感覚的なの。指揮する姿は典型的なアメリカ人。見た目はおおらかです。ところが、演奏内容はディテールにいたるまでピタッと正確。素晴らしい。びっくりしますよ

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中学までは、豊増昇という先生に就いて、ピアニストになるつもりでした

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日本人がどこまで西欧音楽を理解できるかという壮大な実験をしてきた

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その場でふりかかってきたことを、精いっぱいやって、自分にできるかぎりのいい音楽をすることによって、いろんなことがなんとか運んできた

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お客さんは、音楽会に来てそういうこと(ニュアンス)の幅があったり、高さや深みがあったりすることで、その曲の一番いいところを聴いたなあ、と満足してくれるわけですよね

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オーストリアのザルツブルクで生まれたモーツァルトが書いているものは、その土地の、その人たちの悲しみとか喜び、幅広さとか、うれしさだけの意味で書いているとは僕には思えない。もっと高いところにあると思う号の芸術ってものは

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「音楽作り」には四重奏が大切だと信じています。細かく言えば、音楽の語法とか、論法とか、そういうものを習うのにも四重奏はすごくいい

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本当の音楽をしていれば、絶対に報われないということはない

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ある意味酷いですね、指揮者の人間性を見に来ているっていうことで。それは指揮者だけじゃなく、それを演奏する一人一人も。一人一人がそれを知らなかったら、出てこないですからね

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できる者ではなく、最低の者のレベルを上げることこそ教える者の技である

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言葉は全然違うけれども。あいうえおとABC、フランス語とドイツ語、イタリア語と日本語、韓国語と中国語では、全く違う感情があったり、悲しみがあったり、泣き方があったりするけれど、もっと底まで入ると、人間の共通面があると思うんです。言葉なんかを超えた、と信じているわけ、僕は。だからこうやって、指揮者をやっているんです

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学生さんにいいのがいると、若いのにいい資質の人がいるとますます教えたくなる。本業よりそっちのほうが面白くなったりしてね。で、女房にしかられたりしています

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先生(恩師の斎藤秀雄)が病気で死ぬことをみんな知っているから、みんな泣きながら弾いているの心の中で。全員が先生の手を見つけているから、信じられないくらい音がぴったり合っているの。僕は今でもそのテープを持ち歩いて、先生のことを思い出すたびにそれをかけるんだけどね。聞いているうちに涙が出てくるんだ

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いい演奏家はね、若くて経験はなくても、わかる人はわかる。不思議と。で、それがまた身になっていく

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じっと楽譜を読み続けていると、ある時、頭の中で音が鳴り始めます。現代の作品であれ、中世の作品であれ、作曲家の頭の中で鳴っていた音楽が聴こえてくる

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言葉よりも音楽の場合はね、本当にニュアンスの差がちょっとで違うから、幅というか高さなのか知らないけど、奥深いんですよ。それを指揮者の場合は、意識してやっておかないと、味が出ないっていうかね

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意外に多いですよ。両親に言われて音楽家になって、ずーっと勉強していて、ハッと気がついたら音楽が余り好きじゃなかったというような人が

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日本製の地球儀を眺めると、日本が赤く塗られていますでしょ。世界全体から見ると、日本語圏はあれっぽっちです。そこだけの価値観で一生を過ごすのは、もったいないですよ

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僕は「東洋人と西洋人は違う」ってはっきり言いました。だけど、どっかではつながっているんだと思う。世界共通、人間の感情は

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テレビで見たり、インターネットで調べたりで世界を知った気持ちになってしまう。確かに私たちが若い頃よりもはるかに海の向こうの情報は入ります。でも、それは他の誰かの体験であって、自分自身の経験ではありません

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実際にその悲しみを体験しなくても、そういう悲しみが人生の中にあるってことを、わかっただけでもだいぶ違う

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(カラヤン先生は)オーケストラ全体の方向性をきちっと見ておけと言うだけ。カラヤン先生自身、目を閉じて、全体の行方だけを確かめるような指揮をするんですが、演奏のディテールは正確です

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集中力っていうのは、天才のものじゃないんだ。訓練だ

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教えたくなるというのは、もう本能ですよね。なんかそうみたい。これちょっと麻薬的なところがあって、教え始めるともうやめられなくなるんですよね

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音をただ並べるだけでは音楽にならないわけで、どうやって作曲家が紙に書いたものを音楽に戻すかと、ここのことですよね

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振り返ってみて、僕は本当に幸運だった。多くの師に恵まれて経験を重ねられた

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雑用を全部僕がやっていた。助手というより丁稚(でっち)ですね

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ベートーベンやモーツァルト、彼らがつくった音楽は、その土地柄だけのものじゃなくて、純粋な音楽をつくっているから、どんな人間でも、その人なりに理解できるんだと思う。それは悲しみであり、力強さであり、楽しみであり、というふうになってきていると思う。そう思うから、僕はこうやって指揮者をやっているんですよ

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私は当時、指揮ということすら知らなかった。実は、オーケストラを聴いたこともなかったんです。ピアニストを目指しながら、成城学園中学校でラグビーもやっていて、成蹊学園との試合中に指をけがしましてね。ピアノが弾けなくなった。その時に、豊増先生に指揮を勧められたわけです

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これまで生きて、悲しみを味わった経験。悲しみは、人から教われないからね。自分でわかんなきゃ、わかんないわけだから

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初演というのは、ものすごく責任があります。というのも、作曲家が、自分が書いた曲を初めて聴くわけですから

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親の方が子供から得ることがよっぽど多いですよ。それと同じで、教えるということはとても勉強になる

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指揮で怒られるのは僕と(山本)直純さん

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建築はもちろんですけれど、音楽も生活と結びついています。だから、(外国で)暮らさないと、本当の音はわからない

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カラヤン先生も、レニーも、8分音符も16分音符もぴったりです

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