森鴎外の名言格言32選

森鴎外(もりおうがい)

日本の明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、教育者、陸軍軍医(軍医総監=陸軍中将相当)、官僚(高等官一等)。位階勲等は従二位・勲一等・功三級、医学博士、文学博士。大学卒業後、陸軍軍医になり、ドイツで軍医として4年過ごした。帰国後、訳詩編「於母影」、小説「舞姫」等を発表する一方、同人たちと文芸雑誌『しがらみ草紙』を創刊して文筆活動に入った。その後、『スバル』創刊後に「ヰタ・セクスアリス」「雁」などを発表。乃木希典の殉死に影響されて「興津弥五右衛門の遺書」を発表後、「阿部一族」「高瀬舟」など歴史小説や史伝「澁江抽斎」なども執筆した。晩年、帝室博物館(現在の東京国立博物館・奈良国立博物館・京都国立博物館等)総長や帝国美術院(現:日本芸術院)初代院長なども歴任した。

森鴎外の名言格言

人間は遅疑しながら何かするときは、その行為の動機を有り合わせの物に帰するものと見える

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僕は生まれながらの傍観者である。どんな感興のわき上がった時も、僕はそのうずまきに身を投じて、心から楽しんだことがない。僕は人生の活劇の舞台にいたことはあっても、役らしい役をしたことがない

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私は学殖なきを憂うる。常識なきを憂えない。天下は常識に富める人の多きに堪えない

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みんなが誉めるのは、おべっかである。六割が誉めて四割がけなすのが人材である

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足ることを知ることこそが、幸福である

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学校というものを離れて職業にありつくと、その職業を成し遂げてしまおうとする。その先には生活があるとおもうのである。そして、その先には生活はないのである

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友の変じて敵となるものあり

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人に言うべき事は、最後まできちんと言うがよい。全部は言いたくないことだったら、むしろ初めから黙っていよ

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一匹の人間が持っているだけの精力を、一事に傾注すると、実際、不可能な事はなくなるかも知れない

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武士はいざという時には飽食はしない。しかしまた空腹で大切な事に取り掛かることもない

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人の光を藉りて我が光を増さんと欲するなかれ

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世間の人は虎を、性欲の虎を放し飼いにして、どうかすると、その背に乗って逃亡の谷に落ちる

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日の光を籍りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火たれ

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現在は過去と未来との間に、画した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである

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善とは、家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない。それを破ろうとするのは悪だ

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恋愛もなければ、係恋もない。いったいこんな閲歴が生活であろうか。どうもそうは思われない。真の充実した生活では確かにない

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一体、日本人は生きるということを知っているのだろうか?

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己の感情は己の感情である。己の思想も己の思想である。天下に一人もそれを理解してくれなくたって、己はそれに安じなくてはならない

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人の長を以て我が長を継がんと欲するなかれ

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打ち明け過ぐるも悪しく、物隠すように見ゆるも悪しきなり

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小学校の門をくぐってからというものは、一生懸命にこの学校時代を駆け抜けようとする。その先には生活があると思うのである

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おれなんぞの顔は閲歴がだんだんに痕(こん)を刻み付けた顔で、親に産み付けてもらった顔とは違う

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苦難が大きすぎて、自分ひとりの力で支え切れない場合には、家族から身を隠して一人で泣きなさい。そして、苦悩を涙とともに洗い流したら、頭をあげて胸を張り、家族を激励するために家に戻りなさい

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一々のことばを、はかりの皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたい事を言うのは、われわれ青年の特権だね

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初対面の言語動作は人の運命を決すること多し

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罵言は世間のために風俗を矯る利あるべく、一身のために信用を長ずる益あるべし

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少壮時代に心の田地に卸(おろ)された種子は、容易に根を断つことの出来ないものである

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実に敵という敵の中で山の神ほど恐ろしい敵はない

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酒を傾けて酵母を啜(すす)るに至るべからず

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女はどんな正直な女でも、その時心に持っている事を隠して外(ほか)の事を言うのを、男ほど苦にはしない

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心理学が思量から意思へ、意思から衝動へ、衝動からそれ以下への心的作用へと、次第に深く穿っていく。そして、それが倫理を変化させる

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富人(ふじん)が金を得れば、悪業が増長する。貧人(ひんじん)が金を得れば堕落の梯(はしご)を降って行く

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