真矢ミキの名言格言集

真矢ミキ(まやみき)

日本の女優。元宝塚歌劇団花組トップスター。初舞台当初から注目を集め、歴代花組トップスターに勝るも劣らぬ個性派スターとしての道を歩んだ。

真矢ミキの名言格言

未完成だから、新しいことにチャレンジできる。

五組のうち一組ぐらいは、スーツを着こなす粋な男役を提案してもいいかなと考えました。人間ウォッチングのために山手線を何周もして、現代の男性らしさを研究しましたね。

役者の仕事は、演技を通じて人の心を動かしていくこと。明日への希望を感じてもらえる女優を目指して、挑戦を楽しんでいこうと思います。

30代後半から、また未知の世界に挑戦できるのは楽しいものですよ。年齢や経験で「できない」と決めつけては、もったいない。蓄積があるからこそ、大人って深みがあって、面白いのではないでしょうか。

男役が舞台で輝くのは、それを引き立てる娘役のおかげ。だから、娘役は大変なんです。お客様が夢を見るには、娘役の役割がとても重要です。

宝塚で鍛えられたおかげで、今も忠告や批判を素直に受け止められているな、と感じます。退団後にこそ、伝統のありがたさを実感しています。

新しい表現に挑戦するときは常に、先輩方が構築してきた伝統を壊すことにならないか悩んでいました。背中を押してくださったのは、宝塚を象徴する男役スターとして活躍した故・春日野八千代先生の言葉でした。「何かを始める人間は頭を打たれる。それでも、やりたいかどうか」。こう言って頂き、覚悟が決まりました。

宝塚音楽学校入学直後の順位は、39人中37位とほぼ最下位。一番希望に燃えていたので、ショックでした。一時は辞めようと考えていました。でも少しずつお客様から言葉をもらううちに、人生は長距離走と同じで、何が起こるか分からない――そう思えるようになりました。