橋本武の名言格言49選

橋本武(はしもと たけし)

職業:国語教師、国文学者 誕生:1912年7月11日 死没:2013年9月11日 出身:京都府宮津市

元灘中学校・高等学校教頭。京都府宮津市出身。中学の3年間をかけて中勘助の『銀の匙』を1冊読み上げる国語授業「『銀の匙』授業」で知られる。

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橋本武の名言格言

「したいことをする」それはとても素晴らしい生き方です。そんな自由な社会であることは喜ぶべきことです。しかし「したいことをする」ことと「やりたい放題やる」ことはまったく違う。「したいこと」の質が問われている。今はそういう時代かもしれません

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私の信条は、『高く、広く、明るく』です。目標を高く、視野を広く、生活は明るく暮らしていきたいと思っています

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教師は人間対人間で、人と交わることに面白さがあると思います。人間は皆、いろんな能力があって、性格などもそれぞれが違い、それぞれに良いところがあります。それを見つけて接触していくのが楽しい

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綴り方の時間にたくさん書けば先生が褒めてくれて三重丸をくれる。それでまた喜んで書いて見せたらまた丸をくれる、といった具合でした。だから、読み書きは自然に好きになっていきましたね

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遊ぶことがゆとりではありません。水準以上のことをやることで「ゆとり」が生まれます。そして、水準以上のことは「遊びの精神」でできるのです

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今の日本は、横道にそれることが許されない社会かもしれません。与えられた目標に向かってまっしぐらに走る。結果を出すことだけを追いかけている。いかに早く結果にたどり着くか

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私は教師をしていたとき、自分の教えていることがどれだけ生徒諸君の興味を喚起し、後々まで記憶に残るか、ということを常に考えていました。それが生徒たちの将来にとって大きな糧となるからです

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人生は誰かと比べたり競争したりするものではありません。自分に与えられた大きな波に乗って、したいことをすればいい

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本当のゆとり教育というものは「詰め込み」が重要になってくると思います。もちろん、受験のための詰め込み教育は問題外です。ここでいう詰め込みとは、いわば「教養の詰め込み」のこと。この上積みこそが、受験などという近視眼的な目標ではなく、人生の方々で待ち受ける難問にぶち当ったとき、必ず役に立つわけです

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私は何度も奇跡的に命を救われているんですよ

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ただ言われたことを黙って受け入れるのではなくて、自分から積極的に求めていく。自分から求めていく力がつけば、国語だけでなく、ほかの教科にもそれが及んでいきます。生活態度はもとより、勉強に対する姿勢も自然と変わっていきます

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自ら興味を持ち、自ら進んでいろいろとやりなさい

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スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります

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牛乳瓶2本半分もの血があふれていたのですが、破れた血管部分が突然かさぶたで覆われ、血が止まったのです。どうしてそうなったかはわからないのですが、医者も“奇跡だ”と繰り返していました

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私自身のことを言えば、小学3年のとき、受け持ちの先生が薄っぺらな教科書を使わないで、分厚い講談本を読んで聞かせてくれたことが忘れられません。大阪夏の陣や冬の陣の話、そこで活躍した塙団右衛門や三好清海入道などの物語は、いまだにはっきりと記憶に残っています。それが面白くて、楽しくて、国語が好きになった

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“遊ぶ”は、毎日しなければならないこと以外に、自分の心身をなぐさめ、楽しむ行為。“学ぶ”は、自分の目標となるような人を見つけ、その人のようになれるよう、その人の真似をしていく行為

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生徒たちの最終目標は、いい大学に合格することではありません。そんなものは単なる結果に過ぎない。大切なことは、人生を生きていくために必要となる「考える力」を養うことです

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人間が生きていくかぎり、いろいろなことに直面し、いろいろなことを考えなければならないでしょう。そうなると、「横道」経験が多ければ多いほど、そうしたさまざまな事態への対応力もより高まるのです

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何でもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産になります。そのことはいつか分かりますから

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戦後の「ゆとり教育」というものは、私に言わせれば「怠け教育」以外の何ものでもありません

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物語を手がかりにして、「横道」にそれていくということをやりました。「横道」にそれていくことが、子どもにとっては面白いのです

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答えは後回しでもいい。疑問をもつことが第一歩

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20年はまだ生きられると思った。それで、源氏物語の現代語訳に取り組んだのです。源氏物語は長編なので現代語訳には時間がかかります。でも、20年生きられるなら、できると思いました

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(健康の秘訣)よく噛んで食べること。胃の負担が少なく、脳も刺激するのでボケない

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小学校のときの体験があるものですから、国語教師になったときから、生徒の記憶に残る授業をするためには、教科書ではなくて、何か一つの作品を使わなくてはだめだ、という考えがあったのです

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何をどんなふうにしゃべろうかと常に考えている

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灘校という自由にやりたいようにやらせてもらえる学校だからこそできたこと

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子供たちは、自分で体感し発見したことだから、自然と興味をもち、楽しみながら学んでいきました。遊びの感覚でやるから楽しい。“遊ぶ”“学ぶ”は同じこと

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(使用していた国語の教科書は、軍国主義を理由に3分の2は墨で塗りつぶされて真っ黒だったため)ぺらぺらでこんなものでは授業なんかできないと思いました。それでもなんとか生涯に渡って子供の記憶に残る授業をしたいと考えていました

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(今の目標)108歳の茶寿、111歳の皇寿、そして、120歳の大還暦を迎えること

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きっちりと労力をかけて学んだことは、どこかで必ず役に立ちます。必要以上に勉強したことがゆとりにつながる。これが本当の意味での「ゆとり教育」なのです

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幸福観というのは人それぞれです。お金に幸せを感じる人もいれば、世間的な評価こそが幸福と感じる人もいる。それは歩いている道が違うのですから、そこに落ちている幸福の種が違うのも当然のことです。隣の道など気にしないで、自分が歩いている道の中に幸せを探すことです

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ときには苦しいけれども読む、書く、そして考える。そうしてみると、そのときは目一杯でも、あとで「心のゆとり」となって、必ずわが身に返ってきます。それが“教養”なのです

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教師になってすべてがよかった。これ以外の人生は考えられない。教師という職につけたことがありがたいです

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偏見を打破するだけの実質さえ備えておくなら、どんなことを言われても笑ってすませられよう

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大事なのは答えではなく過程です

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一方的に親の判断を押し付けるのではなく、子どもを対等な一人の人間としてとらえ、その思いや考えを尊重することが大切です。責任を伴った自由を与えることで、子どもの意欲や個性は伸びるのです

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源氏物語は谷崎潤一郎や与謝野晶子などいろんな人が現代語訳していますが、私は自分が紫式部になったつもりで書きました。現代の紫式部が平安時代に行って当時のことを書いたような視点で訳しています

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熱意は生徒たちにも伝わります

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“遊ぶ”ことは何の役にも立たないかというと、そうではない。“遊ぶ”ことによって興味が広がったり、記憶する力が刺激されたりする

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私は台所にも立ちますよ。汚れ物を残したまま寝たことはありません

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読書を通じて自分では体験できないことを知ることができるとともに、自分とは違う人間、生き方があるということも見えてくる

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教科書より講談本のほうがよっぽど面白かった。ただ、聞いているだけではだんだん物足りなくなって、自分でも読みたくなる。そこで、母親に『本、買うて』とねだると、母にしてみれば講談本でも何でも子供が“本”を読んでくれるのが嬉しいものだから、すぐに買ってくれました。塙団右衛門直之なんていう名前も覚えていますよ

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“学ぶ力の背骨”です。国語力のあるなしで、他の教科の理解度も違う。数学でも物理でも、深く踏み込んで、テーマの神髄に近づいていこうとする力こそが国語力です。それは“生きる力”と置き換えてもいい

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アンケート調査をしたら、『銀の匙』の授業を始める前には5%しかいなかった国語好きの生徒が、95%にまで増えました。この結果を見て、『銀の匙』で押し通しても大丈夫だと思いました

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「これを言ってもいいか。これをしてもいいか。それによって相手はどう感じるだろうか。そういうことを一瞬でもいいから考えなさい」これは私が生徒たちに必ず言ってきた言葉です。この気持を忘れてしまうと、人間はとても傲慢な生き物になり下がってしまう

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「“まなぶ”も“あそぶ”も平仮名3文字で、“ぶ”で終わる」という声が上がります。見たままの感想ではないかと思われるかもしれませんが、それをあらためて確認することが大切です。そこからさらに発想を膨らませることができるからです

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灘校で教師をしていたころも、生徒に頭ごなしにあれこれ禁止するのではなく、「常に人の気持ちを考えなさい。腹が立って食って掛かりたくなっても、そうされたら相手がどう思うか、一瞬でも考えなさい」と指導していました。責任を伴った自由を与えることで、子どもの意欲や個性は伸びるのです

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私は好きなことをがむしゃらにやってきました。皆さんも自分がいいと思うやり方を見つけて、それを迷いなくやり遂げていってほしい。自分がこうだと思うものを見つけて進めてほしい。誰かのマネをする必要もないし、逆にいいなと思えばマネをしてもいい。とにかく自分がやりたいことをやる、ということが大切。自分が好きなこと、やりたいことをどんどんやりなさい

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