而今(にこん)の山水は、古仏の道現成(どうげんじょう)なり
生死の中に佛(仏)あれば、生死なし
かならず非器なりと思うことなかれ 依行せば必ず証をうべきなり
水鳥の遊くもかえるも跡たえて されども道はわすれざりけり
人みな般若の正種ゆたかなり ただ承当することまれに 受用すること未だしきならし
生はどこから生れてきたか、その由(よ)って来るところはない、ちょうど、寒くなれば上衣を着るように時節因縁によって生れてきただけだ。死はどこへ去るか、去って留まるところはない、あたかも暑くなれば、ももひきをぬぐように、時節因縁によって死ぬだけだ。本来空(くう)で一(いつ)に帰するが、その一も帰するところはない
回光返照【えこうへんしょう】他人の考え方にばかり光を当てるのをやめ、自分を照らし、純粋な魂と向き合いなさい
身 初心なるを顧みることなかれ
この法は 人人の分上にゆたかにそなわれりといえども 未だ修せざるにはあらわれず 証せざるにはうることなし
釈尊の悟りは、雪の中に梅の花が一輪、綻び咲くところにある
身心一如にして性相不二なり
無益の事を行じて徒に時を失うなかれ
口声ひまなくせる 春の田の蛙の 昼夜に鳴くがごとし ついにまた益なし
ただまさに法を重くし 身を軽くするなり
憐れむべし 汝が深愛する名利は 祖師これを糞穢よりもいとうなり
努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ
よねあらい まいらするをば 浄米しまいらせよと もうすべし よねかせと もうすべからず
先人くるしみ無きに非ず
一大事【いちだいじ】 人はなぜ生まれ、どう生きるべきかを明らかにすることが一番大切なのだ
志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。その差だ
学道の人、すべからく寸陰(すんいん)を惜しむべし。露命、消え易し、時光、速やかに移る。寸暇(すんか)を惜しみ、余事に管することなかれ
仏道をならうというは自己をならうなり
海に入りて沙(いさご)を算(かぞ)う、空しく自ら力を費やす。?(かわら)を磨いて鏡と作(な)す、徒(いたずら)に工夫を用う
滔滔(とうとう)たる澗下(かんか)の水、曲に随(したが)い直に随う
自己を忘れることは、万法に証せられることである
峯の色 渓の響もみなながら 我 釈迦牟尼仏の声と姿と
小魚、大魚を呑み、和尚(おしょう)、儒書を読む
まことに一事をこととせざれば 一智に達することなし
持戒梵行は すなわち 禅門の規矩なり 仏祖の家風なり
身心脱落【しんじんだつらく】身心にへばりついた妄執をきれいさっぱり落とせたらどんなにいいか!坐禅はその第一歩だ
何事も一心不乱にやれば宇宙の真理を体で感じとることができる
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