徳川光圀の名言格言16選

徳川光圀(とくがわみつくに)

江戸時代前期の大名。常陸水戸藩の第2代藩主。後世の創作における脚色を含めて「水戸黄門」としても知られる。水戸藩初代藩主・徳川頼房の三男。江戸幕府初代将軍・徳川家康の孫に当たる。儒学を奨励し、彰考館を設けて『大日本史』を編纂し、水戸学の基礎をつくった。

徳川光圀の名言格言

孫子や呉子は軍学に巧みではあるが、その業績は、学ぶに足りない。たとえば、上州筋の夜討や強盗の類にも、それぞれの法則はあるものである。夜討には、松明の振り方が大切であり、強盗の中でも、頭だった老巧の者に松明を振らせるのである。その振りようが悪い時には、働きも面白くない。だから、松明を振る役が大切であって、相手のほうも、松明を振っている者を目がけて、それを討ち取るようにしている。こういうことは、武士の心得にもなることであって、夜討強盗の所業にも、良いことがないとは限らない。けれども、夜討や強盗は、大きな悪事である。孫子や呉子も、このようにして、採るべきところを採り、捨っべきところを捨てたのである。

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九分に足らば、十分にこぼるると知るべし。

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武芸のことは、どれも少しは心がけなくてはならない。とりわけ、槍というものは長道具で取り扱いにくいものである。普通は、大将が槍を振るうことはなく、馬の先で侍たちが槍を合わせるのを見るだけのことであろうが、どんなことで、自身が槍を取ることがないとも限らない。その時には、日頃の稽古が未熟であったならば、用には立つまいから、よく習っておくといいだろう。

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どれほど質のよい甲冑を身につけ、どれほど堅固な城郭にたてこもっても、士卒の心が離ればなれになってしまったのでは、役に立たない。士卒がお互いに心を合わせさえすれば、どれだけ堅固な城郭にも、札のよい甲冑にも優る。

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結局は、殿の御恩に感じた者が、刀や脇差のように身の護りとなり、怨みを含んだ者が、鞘走って怪我のもとを作ることとなる。ひたすら、御恩に感じ、怨みを含ませないように、常々心づけて士卒を召使われることが大切である。

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欲と色と酒を敵と知るべし。

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身体は習慣次第で、どのようにでもなるものである。すこやかになるように心がけることが大切である。

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・苦は楽しみの種 楽は苦の種と知るべし・主人と親とは無理なる物(理屈が通らないもの)と思え 下人は足らぬものと知るべし・子ほど親を思え 子なき者は自分の身を思う気持ちほど親を思え 近き手本と知るべし・掟を恐れよ 火を恐れよ 分別なき者を恐れよ 恩を忘れることなかれ・欲と色と酒を敵と知るべし・朝寝すべからず 話の座長すべからず・小なることは分別せよ 大きなることは驚くべからず・九分に足らず 十分はこぼれると知るべし・分別は堪忍にあるべしと知るべし

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常々、算盤を習い、算勘を覚えるようにするといいだろう。役人になる身でもないのに、何ゆえかと思われるか知れないが、算数を知らなくては、備え立ての人数の配慮ができない。たとえば、三百坪一段の場所に騎馬の士をどれだけ立てられるかということを、馬の上から一覧した上で、見積もることができないようでは、忙しいときや急用の間に合わないものである。もっとも、軍学や備え立ての心得のある者がお側におりはするが、どんな都合で、それがいないとも限らない。その場合には、間に合わない。だから、御自分で算数を心得ていなくてはならない。

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体が大きな者は、三、四尺の刀を自由に振りまわし、役に立てるが、普通の者はそのような大刀は手に余るからはなはだ無益なことである。

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誕生日は、最も粗末な食事でいい。この日こそ、母を最も苦しめた日なのだから。

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一騎で立ち働くことは、匹夫の勇であるから、大した御用にも立たぬ。

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人の身に近い宝としては、刀や脇差にまさるものがないが、その鞘が走って、手足を切るようなこともある。士卒も、これと同様に、身の護りとなる宝ではあるが、鞘が走って怪我をすることがないように、人をよく見立てて召使うことが肝要である。

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軍法は、大将たる者が知らなくてはならないことである。万一の御用で出馬する時には士卒の召使い方や備え立てなどを知らなくてはならない。

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大将の宝とすべきものは、堅固な城郭と、札のよい甲冑、この二つよりほかにはない。けれども、常々召使っている侍たちは、すなわち、その城郭や甲冑にほかならないのである。

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生くべきときに生き、死すべきときに死す。死をもって証明するしか方法がないときにはじめて切腹するわけであって、苦しきを逃れるための自殺は、卑怯なだけである。

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