伊藤華英の名言格言17選

伊藤華英

元競泳日本代表として世界の舞台で戦い、現在はスポーツの価値や女性アスリートの課題など多方面で発信する伊藤華英。彼女の言葉には、トップアスリートとしての圧倒的な経験と、真摯に自分自身と向き合い続けた知性が宿っています。プレッシャーや苦悩を乗り越えて見出したリアルな哲学は、日々を懸命に生きる私たちの心に深く響き、前を向くための確かな道標を与えてくれます。

伊藤華英の名言格言

1. 道具に頼らない誇りと哲学

レーザーレーサーは私の泳ぎじゃない。

ハイテク水着全盛期において、自分の実力で勝負したいという強いこだわりと、アスリートとしての矜持が示されています。

2. 過酷な泳ぎがもたらす変化

速く泳ぐという事は体の負担も大きい。すると、後半の泳ぎも変わっていく。

限界を超えるスピードを追求する代償として、肉体や泳ぎのフォーム全体に大きな変化が生じることを的確に表現しています。

3. 身体が告げる直感の鋭さ

水に入った瞬間に違和感がある。

長年水と向き合ってきたからこそ分かる、わずかな違和感を察知する研ぎ澄まされた感覚を語っています。

4. 経験を言葉にする価値

アスリートの課題は、自分が経験してきたことをアウトプットできないことが多くあると思います。キツイこと、苦しいことが当たり前すぎて、意外と世の中で価値があることであっても、喋らなくてもいいと思い込んでしまう。それが価値のあるものなら、少しずつ、オープンにしていってもいいのかなと感じていました。

アスリートが当たり前として抱える苦労を外に発信し、共有していくことの大切さに気づいた深い洞察です。

5. 同調圧力から自由になる生き方

みんなと一緒だから、普通でいなくちゃいけない。一緒じゃなくてもいいし、普通でなくてもいいはずだし、普通でいる必要もない。

周囲と同じでいる必要性に縛られず、自分らしさを貫くことの心地よさを教えてくれる言葉です。

6. 所有する意味を問い直す

一回手にとったものを一回考えて、「本当に必要なものなの?」「それ何のためなの?」この答えがあるなら手にいれてもいいかもしれない。

モノを手にするときに一度立ち止まり、その本質や必要性を問い直す慎重で賢明な姿勢を表しています。

7. 五輪切符を掴む覚悟の重み

「戦う」覚悟が出来ている選手だけが、そのオリンピックへの切符を手にするのだ。

大舞台に立つために必要な、甘えを断ち切った者だけが持つ強い覚悟のあり方を伝えています。

8. 心地よさを知るトレーニング

オリンピックをめざしてトレーニングを積んでいた頃は、5000m、6000m、8000mっていう距離をとことん泳いでいました。でも、今は1000mくらい。それくらいで止めておいたほうが心地いい疲れがあって、気分がいいんです。

現役時代の過酷さから離れ、今は自分にとって心地よいベストな距離感を見つけて楽しむ柔軟さを示しています。

9. 生理という壁との葛藤

自分にとっての生理は「結果を出したいのに、その気持ちを邪魔するもの。毎月くる余計なもの」でしかなかったんです。

勝負の世界に生きる女性アスリートとして、避けられない生理現象への率直な苦悩を吐露しています。

10. 逆算して現在地を知る目標設定

一番は自分の目標を持つこと。ちょっとしたことでいいと思う。私は、いつも10年後の目標(ロングターム)を考えてから、五年後、一年後、一週間。逆算する。そうすると今の自分がどんな位置にいるのかを把握できる。

長期的な目標から逆算して今の自分の位置を正確に把握する、冷静で論理的な自己管理術です。

11. 人間関係の軸を自分に戻す

もし人間関係で悩んでいるのなら、軸を相手にしないで、自分を軸に考えてみるのもいいかもしれない。

人間関係で疲弊したとき、他者ではなく自分を基準に考えることで心を軽くする知恵です。

12. 情熱と野心が導く正しい道

大事なとき苦しいときに力になるのは、この情熱こそ、野心こそ自分を正しいと思える方向へ導いてくれるのではないだろうか。

困難な場面で最後に背中を押してくれるのは、内に秘めた情熱と野心であるという信念です。

13. 自分を大切にする幸せの原点

自分は自分でしか頑張れない。自分を大事<em>にすることが</em>幸せの第一歩かもしれない。

誰もが自分の人生の主人公であり、まず自分を慈しむことが幸福への第一歩であると説いています。

14. 緩急ある言葉で心を楽にする

逃げるワード、「まぁいいっか」「どうにかなる」「明日は明日の風が吹く」など。そして締めるワード、「やらないとまずい」「チャンスは無駄にできない」「失敗したらもう次はない」。どちらかだけではなく、両方用意する。こうすると、意外と楽になる。

逃げの言葉と奮い立たせる言葉の両方を持つことで、心のバランスを保ち生きやすくする工夫です。

15. 自分の代役はいないからこそ

誰1人、自分の代役はいないのだから、自分自身のコップの水が溢れないようにコントロールできるように。

代わりのいない自分という存在を守り、キャパシティを超えないようコントロールする大切さです。

16. 自立したアスリートの気質

競泳は個人競技で、自分のやってきた練習が顕著にレースに出るので、例えば、人のパスで自分がラッキーでゴールしちゃったとかは無い競技なんです。だから、競泳選手は、良い意味で人に興味がない人、自立してるというか、自身に向き合うのが得意な人が多いのかなって思います。

個人競技である競泳の本質と、それに挑む選手たちの自立した精神構造を的確に分析しています。

17. すべてが剥き出しになるレース

生き様が表れるって言われていて、例えばレースで逃げたり、きついからやーめたって思ったら、最後の10メートルで逃げる自分に出会ったりするので、本当に自分の気持ちとかやってきたことが、レースに全て出る競技だなって思っています。

ごまかしのきかない競泳という競技を通じて、人間の生き様や心のあり方がそのままレースに現れると語っています。