伊集院静の名言格言69選

伊集院静(いじゅういん しずか)

職業:作家、作詞家 誕生:1950年2月9日 出身:山口県防府市

1981年、『小説現代』に『皐月』を発表し作家デビュー。代表作に『機関車先生』。山口県防府市を舞台とした自伝性の強い『海峡』三部作等がある。伊達歩(だて あゆみ)の名で作詞家としても活躍。近藤真彦に提供した『愚か者』で、1987年に第29回日本レコード大賞を受賞した。その他『ギンギラギンにさりげなく』などのヒット曲がある。1992年7月15日、『受け月』で直木賞を受賞する。

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伊集院静の名言格言

おかしいと思わないか。哀しみと歩くために私たちは生まれてきたのではないはずだ。どうして人をいじめたり、平気で苦しめたりする者がいるのか。それはボクたちの身体の中に何ものにもかえられない素晴らしいものがあるのを忘れているからだ

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どんな仕事も、コツコツやっていけば、実るはずなんだ

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旅をするのなら、一度は国境の周辺をさまよえ

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(ドル預金で大損した、という悩みに答えて)ドル建てで預金して金が増えたこともたぶんあるんだろう。じゃ聞くが、君はドルが高くなるために何かしたのかね?ただ見てただけだろう。それで君の金が増えるって、そんなうまい話が世の中にあるわけないだろう

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今、日本人は休んでる場合じゃないんだよ。震災によって日本全体で二割、三割の労働力が低下した。だから、被災しなかった人は二倍も三倍も働いて補わないと

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今、日本の大人の男はあまりに軟弱である。ちょい不良(ワル)オヤジ?馬鹿もやすみやすみ言え。そんな呼ばれ方をされるために人生なかばまで歳を重ねた男がいるわけがない

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生きていなければ見えないものがあるのが世の中だ。絶望の中で死を選んだ人や友を何人か知っているが、歳月が過ぎれば過ぎるほど、生きていれば、今頃、あいつと酒も飲めたし、笑って話すこともできたろうに、と思うことがしばしばある

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そんなものはもう古い?古くて結構。ここ十年(いやもっとか)、新しいものでまともなものがひとつでもあったのか。新しいものはすべてクズだったではないか

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世の中というものは、自分の痛みでなければいとも簡単に物事を片付ける。それが当然であり、世間というものだ。〝ガンバレ〟では済まない、希望の見えない人たちがいる。子供を、孫を失くした親が、祖父母がいる。そのことを私たちは肝に銘じておかねばならない

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日本は大国なんかじゃない。ちいさな国の、君はちいさな存在だ。しかし君の未来は、時間は、可能性は限りなく大きい。家族や友を想う気持ちは素晴らしいことだ。世界を見よう。真実を知ろう。君と同じように他人のことを自分のことと考えられる大勢の若者がいる

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知識なんかよりもはるかにたしかなものは、人間が生きようとする、生き甲斐を感じる場所と時間なのだ。それが故郷というものであり、母国というものだ

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(銀座のホステスが大事にすべき)いい客とは、派手な金の使い方をする奴より、コマメに通ってくれる客だ。一晩で使ってくれた百万円より、三週間かけて使った二十五万円の方が価値がある

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大人って何だ?大人とは、一人できちんと歩き、自分と、自分以外の人にちゃんと目をむけ、いつでも他人に手を差しのべられる力と愛情を持つ人だ

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自分以外の人、生きているものの痛みをわかる子供にすれば、教育の半分はできたと考えなさい

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まぶしい自分になることも、美しい日本語が話せるようになるまでも、良き友を得ることも、信念を発見することも、一年、二年じゃできやしない。いいものは時間がかかる。見てくれで人を判断するな。金で価値判断をするな。すぐに手に入るものは砂のようにこぼれる。本物を手にするのは苦しいぞ

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日本の調理人の味が落ちた。週休二日で修業中の職人までが休みはじめた。体得するのに何年もかかるものが、七日の間に二日も途切れては何も覚えられない

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戦場では今日も若者が死に、テロは繰り返され、近所でおぞましい事件が続く。金が儲かるなら何をしてもいいと嘯く輩がいる。金がすべてなら君達が子供の時に読んだり、聞いたりした絵本や、詩や、音楽は世の中にはいらなくなる。これまで君の目はたしかなものを見てきたはずだ

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人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている

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(大きな台風が来ると)漁師が船の様子を見に出かけたり、農夫が稲田の具合を見に出かけて亡くなる。仕事とは、大人の男が朝目覚めて、最初に考えるものである。家族のことは二の次が当たり前で、仕事がきちんとできた上で、家族を養え、育てられる

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新しい人よ。今は力不足でもいい。しかし今日から自分を鍛えることをせよ。それが新しい力となり、二十一世紀の奇跡を作るだろう。ハガネのような強い精神と、咲く花のようにやさしいこころをもて。ひとつひとつのハガネと一本一本の花は、美しくて強い日本を作るだろう

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幼年期から思春期までに目や耳から身体に入ったものを人間は生涯忘れない

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人から受けた恩は、その人には返せないのが世の中の常らしい。親孝行ひとつを取ってみてもそれはわかる。親の最後の、最大の教えは、親が亡くなることで子供が人生を学ぶことでもあるという

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その仕事は卑しくないか。その仕事は利己のみにならないか。その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。その仕事はともに生きるためにあるか

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いつも何かを模索し、何かを求め、手をさしのべておかないと運は降りてこない

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自分の弱みを何でもさらけだせる相手だって?そんなもの友とは呼ばんよ。君は相手が自分に手を差しのべてくれることが友情と勘違いしてるよ。友情というのはそんな薄っぺらなものじゃないよ。もっと緊張感があるものだ

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頭で考えたら駄目だ。頭で考えるものは、たかが知れている

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書物はこれを読み、そののちに何があるかが肝心である。書物を生涯一冊も読まず、かなりの生き方をした男、きちんと生きている男は山ほどいる。そういう男の方が生半可に書物を読んだ男より信用がおける

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会社をやめて家族と過ごすことを優先するかどうかって?君ね、すぐ会社やめなさい。その方が会社のためだ。君のような人間が海外赴任したら、せっかくこれまで現地で苦労して事業の足がかりを作った人たちの努力が泡となる

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人間はずっとやってきたことをやめると、簡単につぶれてしまう

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小説は人生の謎を解くものではない。読み手の個々の人生と向き合うものだ

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人間が「老いる」のは、死ぬ寸前のことだよ。それまでは生きてる。生きてるってことは活きてると同じこと。精神が活き活きしていればそれで充分だと思うぜ。そりゃ物も忘れるし、坂道を歩けば時間もかかる。そのことと「老い」は違うんだ

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「長いことどす」その挨拶を耳にすると、京都はやはり別格の街だと思う。つい数日前に顔を見合わせ飲んでいたのに、先斗町の小料理屋の女将はそう言って客を迎える。そのやわらかさが怖いという友もいるが、修業が足りないナ、君。もてなしはもてなされる人あってのものだよ

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見知らぬ者同士が逢った瞬間に相手に好意を持つ。好きと思う。なぜかそれからその人のことが気になる。その人のことを想っただけで身体が熱くなる。風邪かな?と思うが鼻水が出ない。それが恋愛のはじまりだ

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どうしてこう旗日(祝日)が多いのか。日本人はこんなに休んでいちゃ、国が滅ぶんじゃないか

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(水商売で)どこの店でもナンバー1になる女性は、決っして飛びっ切りの容姿をしていない。むしろ一、二枚落ちるところがある。何が、その子にあるか?それは愛嬌だ。一緒にいて安堵がある。愛嬌は女性の資質の中で、二、三枚格が上のものだ

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インターネットを閉じなさい。テレビを消しなさい。パスポートを取得して、一番安い乗り物ですぐ日本を発ちなさい。目的地は?どこだっていい。この国以外の、風の中に立ちなさい。そこには君がインターネットやテレビで見たものとまったく違う世界がある

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己以外の、誰かの、何かのために懸命に、生き抜くことだ。そうすれば君に見えてくる。世の中が、人間の生が、いかに哀しみであふれていることか……。それらの哀しみを平然と受けとめ、どんな時にも、君は、そこに、スクッとたっている人であって欲しい

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道に迷ったら元の場所に帰るのだ。初心にかえろう。皆がしてきたことをやるのだ。汗をかこう。懸命に働くのだ。これを君たち若者がダサイと思うなら、君たちは間違っている。真の仕事というものは懸命に働くことで、自分以外の誰かがゆたかになることだ。汗した手は幸福を運んでいるのだ

この名言いいね! 3
スコットランドにどうしてあれほどの数の酒造工場が点在しているのかをご存じか。食生活が豊かで裕福だったから?とんでもない。貧しかったからである。本当に酒が必要な連中は正気ではやっていられない男たちだ。今も世の中に酒がなければ毎日何人の男が自死しているだろうか

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ギャンブルには、これをする人と、しない人の二種類の人間がいるだけである

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自分に言葉が足りないから、本の中に新しい言葉を求めるんだ。新しい言葉を見つけることは、新しい世界を見つけることだ

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新しい人が好きなんだ。新しい人は何だってできるぞ

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どんな商店だって、工場だって、会社だって、歴史から見れば、昨日誕生したようなものだ。それも君のように若い人たちが作ったのだ。抵抗しろ。改革しろ。妥協するな。役立たずと陰口を言われても気にするな。すぐに役立つ人間はすぐに役立たなくなる。仕事の真価は「すぐ」の周辺にはないのだ

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「女性と別れたい」と相談されると、一緒に寝ている時に大便をしなさいと助言します

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安手を引かず

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(銀座の女性をどうやって口説くのかと問われて)「やらせて下さいませんか」って言いますよ

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まず半年、二時間早起きして何かをはじめてみる。テレビを情報の中心から外してみる。電話で物事を片付けないようにしてみる。家族とドライブに出かけていたのを、自分たちの足だけでどこまで行けるか歩いてみる

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酒は品良く飲みなさい。人も、酒も品格だ

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価値ある生き方をしている大人はいるのか。誇るべき生き方はあるのか。私は断言する。そういう生き方をしている大人はいるし、生き方はある。今の君たちの目に見えないだけだ。その人たちも、君と同じ年頃、見えない明日を懸命に探り、一人で歩いていたんだ

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親は無条件で己のことよりも子供の幸せを考える。そのことが子供の頃、私にはわからなかった。若い夫婦が子供を連れ、プラットホームに降り立つ。彼等に歩み寄る老夫婦の笑顔には、人間の至福の表情がある

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電車に乗るたびに、一人車窓を眺めている人を見かけると、できることならこころ踊る電車行であって欲しいと思う。私が車輌の中で静かにするのをこころがけるのは、そこに哀しみの帰省をする人がいるはずだと思うからだ

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二十歳の空はどこにでも飛んでいける。信じるものにむかって飛び出そう。空は快晴だけじゃない。こころまで濡らす雨の日も、うつむき歩く風の日も、雪の日だってある。実はそのつらく苦しい日々が君を強くするんだ。苦境から逃げるな。自分とむき合え。強い精神を培え。そこに人間の真価はある

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なぜ軟弱なのか?それは連るむからである。一人で歩かないからである。孤となり得ないからである。連るむとは何か?時間があれば携帯電話の着信を見ることである。マスコミがこうだと言えば、そうなのかと信じることである。全体が流れ出す方に身をまかせることである

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歌が欲しいという人がいれば、君が率先して歌えばいい。下手でもかまわない。懸命に歌うことが肝心なのだ

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一人で生きよ。耐えて励め

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人の陰口を叩いてきた輩は必ずその代償をいつか負うことになる。放っとけ、とわしが言うのは、放っておいても陰口は消えるってことだ。つまり陰口の顔、そいつが消滅するってことだ

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再出発と言う人が多いけれど、物事を変革するには、まず一人一人が身近なところで具体的に何かをはじめなければいけない。一人一人が新しい自分をつくっていくんだ。「新しい人」になるんだ

この名言いいね! 4
この頃、自分を恥じる。たった一言でいいから父を尊敬していたこと、感謝していることを言えなかったのか

この名言いいね! 4
要するに3通りしかないんだよね。ひとつはね、強いやつについていく。もうひとつは逃げる。三つ目は独りで闘う

この名言いいね! 9
その人たちの二十歳の手の中にあったのは、ささやかなものだった。家族や友だちの励まし、いとしい人の笑顔、好きな音楽、一行の詩……、そして自由。でもそれはかぎりない可能性を抱いていたし、やさしくて、美しいものだった。やさしい人よ、美しい二十歳よ。君にシャンパンを、ささやかな乾杯を

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大人の男が二十歳を過ぎて、人間と神の契約がいかなるものかを理解できていないのなら、それは失格者である

この名言いいね! 1
成人を祝うなんて古い習慣と思うかもしれないが、そうじゃない。世の中には二十歳を迎えられなかった若者が大勢いる。ほとんどの人は無事に生涯を送ることができない。それが私たちの生だ

この名言いいね! 2
いい小説は、読んだ後も一つか二つ、よくわからない所があるんだ。そんな本の読書は、霧の立ちこめる森の中を抜けるようなもので、気が付かないうちに読み手の体がなにかで濡れている

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仕事も女性も、迷ったときは苦手な方で手を打つといい結果になる

この名言いいね! 4
すぐに酔う酒は覚えるな

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若者は欲望のかたまりでいい。純粋は欲望と隣り合わせている。欲望への葛藤など捨てればいい。欲望に忠実であることが純粋の証しだ。たっぷりと欲望につき合うことだ。じたばたすることだ

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いつか君が成長し、逞しい幹と、しなやかな枝と、まぶしい葉をたわませた見事な形の樹になってくれると期待している。大切なのは土の中に、胸の中にある根だ、精神だ。誇りと品格だ。自分を、人を、社会を豊かにしたいと願う精神だ

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働く上で、生きる上で大切なものは何か。姿勢である。どんな?それは揺るぎない「誇りと品格を持つ」ことだ

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景気が悪くなって、テレビの報道などでも「安ければ得だ」という風潮がある。果してそうだろうか。「安物買いの銭失い」という言葉は私は正しいと思っている。物の価格というものは長い時間をかけて定まったものである。そしてその値段を私たちが納得して買うのもやはり長い時間がかかっている

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